http://sankei.jp.msn.com/sports/soccer/100625/scr1006250832071-n1.htm

技術的にも、
いつもできるプレーによる得点と
そうでないプレーによる得点。

上記の記事ではこれについて、
傑出したプレー
と褒め称えたとされている。

このように前者のプレーを褒めるべきである。

本田からのアシストによる岡崎の得点について、
岡崎も大久保も勉強して欲しいところ。
オランダ戦の後半、あの難しい左足のボレーシュートについて、
後方から中に中村選手が入ってきていたそこにパスを出すのはとても無理だと思うが、
あの流れでシュートを打たず一度切り替えしてみてはどうだろうか?
これに対し、シュートモーションに見える遅れたDFは必ずシュートコースへスライディングをしてくるはず。
ここで切り替えした後に、相手のそれを見ながらでも十分に自分のプレー(シュート)はできるはずだし、
その後であればもっと良い状態である中村選手にパスも出せたかもしれない。
実際には、岡崎選手のシュートは枠に行かず、「非常に惜しいシュート」で終わったワンプレーであった。
一方、上記の記事にもあるように、イングランドのシアラー元代表主将のコメントにもあるとおり、
デンマーク戦後半の本田選手がシュートを打っても良いようなGKとの1対1のシーンで
(ここで誰もが自分でシュートを打つと思っただろう・・・)
しかし本田選手は確実に得点を取りたいために中央にいた岡崎選手にパスを出し、
岡崎選手は慌てながらも左足ボールをコントロールし左足でゴールにボールを流し込むシュートをした。
岡崎選手は、
①焦ったのか入った瞬間は喜ぶというよりはホッとした表情だった。
②絶対に入れなくてはいけないパスが来たことを、パスを受けてから思ったのだろう。
この一連の流れはとても印象的でした。
この傑出したプレー(多くのものの中でも飛びぬけて優れているプレー)と言わしめた
このシーンに自分にこのプレーが出来て、そして得点することが出来たのだろうか?
と岡崎選手や大久保選手には勉強して欲しいのである。
このプレーは、本田選手が中を向いた状態からボールを受け反転し相手DFをかわしているため、
GKが出てくれば自分がシュートを打つよりも、
先程中に見えていた岡崎選手へパスを出した方が得点確率は高いであろうという、
ボールを受けて敵を抜き去る技術以外に、
シュートモーションに入るまでの短い時間で、
まわりを見る技術、得点確立の高いプレーの選択と判断、そして実行という、
超高級なプレーの連続であったことを絶対に忘れてはいけないのでここで付け加えておく。

そして多くの人々がこの事実を知る必要がある。
そしてサッカーを指導する方々全てにもこの点に着目して欲しいのである。
テレビの実況の発言もそうである、解説者の解説内容もそうあるべきである。
そして、テレビを見るファンもそれを知り、現地で応援するサポーターもそうあるべきである。

そうすることで、
何が良くて何が悪いのかがもっと多くの人々に知られ、
やる方も見る方もレベルが上がる!と僕はずーっと昔から信じてやっている。
本当にわかってほしい。
それを、本田選手がW杯の大舞台で各上のレベルの相手に見せてくれた事が、
心から、本当に嬉しかった。
多くの日本人があのプレーを見て感じたことであろう。
あんな知的なプレーを初めて見た。と

もう一つ。
ボールの影響もあると思う。それと気圧の関係でボールが思ったよりも飛ぶ(落ちてこないで伸びる)。
今大会は、最終的に、いや最終局面で足元でつないで得点を取ろうとするチームが有利だと思ってみています。
理由は、ボールの構造上の特徴とロングボールのコントロールの難しさと言えると思います。
ブラジルやアルゼンチンは、上記したような「傑出したプレー」と言わしめた”ああいう質のプレー”がとても上手い。
一方、イタリアやフランスやドイツが今まで、力や高さによる「点で合わせて取る」ようなサッカーは偶然が伴うものが多いと個人的に思うのでなかなか点にならず苦戦を強いられているように見える。
事実そうではないだろうか。
この点もあわせながら見てみると、非常に今回のW杯は面白いと思う。

兎に角、あの本田の御膳立てによる岡崎の3点目の得点を決して忘れないでほしい。
本当に日本サッカーに光が見えた気がした。