1-1で迎えた延長後半終了間際のこと、

ロシアのマラドーナと言われている?10番がハーフライン過ぎあたりから左サイドをドリブル。

オランダの大型DFがそれに抜かれずに付いていく。

ペナルティエリアに入る手前で緩急をつけ一歩前に抜け出しエンドラインギリギリでふわりとしたセンタリングを上げる。ここでオランダのDFは軽く足を出すがその足の上をセンタリングされてしまう。

この10番のドリブルにに対し、ロシアの7番がペナルティーエリアの外からそのドリブルの位置、前に抜け出すスピードに合わせ走る方向や速度を変えてゴール前に来るであろうポイントに意図的に入っていく。

そのセンタリングがなんとGKの頭を超えてファーポスト付近にふわりと落ちてくる。

GKはボールに手が届かずゴールの中にアザラシのように倒れ込む。

そこへロシアの7番が左足のアウトサイドでボールを押し込むと同時に、

ゴールポストを避けて倒れこむ・・・。

このロシアの2点目が決勝ゴールになったわけですが、

このゴールの偶然性ではなく必然性に、

「サッカーの知的部分の勝利」ということに大変満足した試合でした。

前回のワールドカップでのブラジルのそれオフサイドでしょ?

みたいなゴール量産ではなく、フランスのCKからヘッド2発で優勝とかではなく、です。


これを見て思ったことはサッカーはオフサイドがある分、

失点シーンにおいて最終ラインでのプレイが手抜きがちに見えることです。

上質さを考えると誠にお粗末なミスであるということ。


DFがスライディングすればセンタリングは防げたと思います。

またGKの予測と集中力の分散ができていれば防げたと思います。

つまりそこでそれをやられるというプレーを最大限予測していなかったことになると思います。


誉めたいのは、ロシアの7番の動きは意図的であったということ。

10番の動きに合わせ変化させた動きで合わせに行ったということです。

最終的にあのボールを合わせられたのは7番の技術の高さになりますが、

いつかの試合での日本代表の柳沢選手が外したそれとは雲泥の差とでも言いましょうか。

しかも記者会見では、 ”急にボールがきたので” 。

この差が総合的な質の差と言えるでしょう。

(仕方ない。その時の彼の限界。ファンが責めるのはわかりますが、責めるのは酷です。)

ま余談は言いとして・・・


このとき(90分+延長15分x2)このゴールでのボールタッチの直後にゴールポストに激突してもおかしくない場面だったと思いますが、これをも計算してのゴール(ボールタッチ)だったということを見て欲しいです。

僕が今までに見たいくつものゴールの中で最高のゴールだと思いました。

理由は、あの時間帯、スピード、動き、技術の高さ・・・全てです。


僕が言いたいことわかりますかね?

フットサルやる前から言っていた質の部分で、そしてフットサルを知り、

それを自分の中で証明できたと思っている部分ですね。

なかなか自分の勝負としては結果は出ませんでした(汗)。

それは能力の差でしょうね(イグアス滝汗)


ただ、こうやって魅せてくれる質の高いプレー。

これを見ると正しいと思えるので、人のプレーですが大変満足しています。


それからロシアの3点目のゴールシーンです。

これも延長後半2分のロスタイム突入してからでしょか?

右サイドからのスローインがペナルティーエリアに入ってきてロシアの10番がDFをトラップ前の予備動作、トラップに入るか?という体の向きの変更と緩急の変化だけで相手オランダの大型DFを振り切ります。

そしてゴールエリア内右45度付近より右足シュートをしGKの股間を抜けてゴールします。

このシーンでDFが抜かれてしまったのは仕方がありませんが、

その後の処理が悪かったのです。

DFはシュートモーションに対して遅れて足を出しただけでつま先に当たりコースが変わって反応したGKの右足が動いたので股間を抜けます。

ここでフットサルの選手達であれば、

完全にスライディングでシュートをブロックしてコーナーへ逃れることでしょう。

これをしなければフットサルではサボったということになりますので、

そういう選手は試合には普通出場することは出来ないと思います。

ただスライディングが難しいのは、ドリブル有利の局面では簡単に切り替えられてしまい、

最悪では置き去りになるというリスクがありその可能性は切り替えされた場合は非常に高いということです。

しかし、この場面、最後の最後の場面と考えてもよかったでしょう。

ロシアの10番のプレーの選択としてはシュートしかないからです。


それがどうして言えるか?

それはロシアの10番の視野の問題です。

ここで見て欲しいのはオランダのDFが完全にシュートコースに遅れて入っているということで切り返す必要性がないというところが鍵になります。つまり切り返すフェイントが不要の局面だからです。

体勢が互角である場合はそのフェイントが活きるでしょうが、ここではロシアの10番から見たコースには敵はGKだけなので、

それを追いかけるオランダのDFは見えたはずです。

それに対して足を出しただけではボールには触れてもシュートは防げません。

GKからすれば、反応勝負になる距離なのでギリギリまで待っての反応か山を張るかでしょう。

しかしGKは反応が出来ていたのです。勘だと思いますが当たってました。

ファーへの低いシュートに対する動きの途中で瞬間的に足が出てコースが変わり、

股間を抜けるときにはあれ?という表情をしてゴールされています。

(言い過ぎか?)

完全にここでは、体を投げ出しながらのスライディングでCKへ逃れて欲しかったですね。

もしもここでその質の頑張りをオランダDFが見せていれば、

ひょっとしたらオランダは残り時間2分で1点を偶然的にも入れていたかもしれませんよね。

そしてPKになったかもしれません。


しかしそうならないのがロシアの選手達の質の高さだったわけでその結果どうりに勝負ありとなったのでしょうね。そういう部分で満足しているわけです。

なかなかないんですよねサッカーではこういう勝負のつきかったって。

この辺はやはりフットサルを知ったからなんですよね。

その分、見方の部分で得していると思っています。

いいえ、それを知らないからって損をしているとは言っていませんよ。

知らない幸せってものもありますから。

違うな。でもいいや。これは言いたかっただけなので意味はありませんよ。(笑)


さてさて、何度も言いますが。

ヨコタノテらしくなってきましたね(汗)

もう一度言います。

ロシアの2点目はオランダのDFとGKはその上質さについていけなかった。

3点目はその前で勝負ありだったのだろうが集中が切れていたということになると思います。

今回優勝候補でしたが残念ながらオランダは完敗してしまったと思います。

ロシアの7番の上質の前に・・・


きっとあのロシアの7番はあのゴールの瞬間絶頂に達したと思います。

ほぼ極限の状態で、最後の力を振り絞ってのゴールで勝利する喜び。

絶頂以外のなにものになると言えるでしょうか。

僕は家で見ていてその絶頂プレーに酔っていました。

確実に狙って叶う、必然的で高度で上質な絶頂プレーに・・・


10番のドリブルの仕方と、センタリング、そして・・・

それの位置や変化に合わせて走り込み合わせたロシアの7番のゴールシーンを是非見て下さい!!!

ヨコタノテ的、過去最高のゴールシーンです。

最後になりますが、そう考えるとフットサルって偉大ですよ。ほんとに。(笑)