遭難と言えば、俺も1度だけ経験したことある。
前にも書いたなこれ・・・
今から13年程前の話。
天神平スキー場の一番高いリフトを降り、
西側の急斜面の立入禁止区域の林の中へ入っていった。
誰も滑ってないところを滑りたかった・・・。
急斜面で滑走とは言えないほど急な山林間。
滑走ではなく、これって落下では?(汗)
途中まではまあまあ滑れた(汗)が、雪の量が半端なくて失速。
でも急斜面だから埋もれたまま下がっていく・・・
山林を潜り抜けるとジャンプ台みたいな雪庇:せっぴ(山の稜線から風下の谷側の空間に向かって張り出した、庇(ひさし)状の積雪。)に遭遇。
ここを迷わず飛び降りどんどん林の中へ・・・
山の尾根を回り込めば元のゲレンデへ戻れると思っていたが、これが甘かった。
最初は滑れたが、だんだんとなだらかになり、雪深い山林を歩くことに・・・
時間はどんどん経過して日が暮れていく。
焦りはなかったけど、道なんてないしどこへ向かえば良いかわからず、
このとき一緒だった友人と少しずつ気不味くなる・・・
思いたくないが、これって遭難したんだよね?
普通なら不安になるが、
超前向きな性格だから?安易に平気でしょ!なんて思っていた。
しかしこの時、他の友人達はスキー場の事務所内で捜索願を出すか検討していた最中だったとのこと。
太陽は山の向こう側に消え上空は紫色になり、だんだん暗くなってきた。
ボードを外し担いで歩いていると、
偶然ボードが手から滑り落ち崖からボードが転落。
仕方なくそちらへ歩いていくと、小さな沢があり脇に舗装されてない山道を発見。
勿論雪だらけのその道を歩いていく・・・
しばらくたって何か音が聞こえた。
リフトの音?
なんか嬉しくて走った。
偶然にも、ホワイトバレースキー場に辿り着いた!!!
内心、良かった~。
(やっぱ不安でしたよ。)
平気だと思っていたけど。
「ロッジに入ってここはどこですか?」
「ホワイトバレーです。」
「君たちはどこから来たの?」
「天神平です。」
「どうやって?」
「天神平の山頂でリフトを降り、ゲレンデとは逆の反対側の山の斜面にに滑って降り、迷ってここに辿り着きました。」
「マジデ?」
・・・
あれから13年。
初めて地図を見てみた。
直線距離、約3kmの山道を4時間ほど歩いたのか・・・
あの時のスキー場はこれで、あのロープウエイで、そしてこれがリフトか・・・
ここにせっぴがあって、この辺を飛び降りて、そしてこっちに降りていったのか・・・
そしてこの沢だな・・・
<周辺地図: マップファンより>
今朝の、スノーボード客7名生存確認!のニュースは感激した。
このニュースを見たあと、
そう言えば、あの時の自分が、どこで迷い、どこで助かったのか?
これを知らなかったのでいろいろと調べてみたけど、
もしも西へ西へ、方向もわからずに進んでいたら、
本当に大変な事になっていたと、地図を見て初めて知りました。
雪山、舐めちゃいけませんね。
春になって完全に雪が溶けたら、同じコースを歩いてみたいかも。
その時は雪がないから、せっぴは飛び降りられないな。(汗)
はい、やめておきます。
皆さんも、雪山は注意して下さい。
「何時間も歩き回ったからヘトヘトでした。」
だいぶ体力的にも上がったけどね!
↑そういう問題じゃない!(汗)