大河ドラマ 篤姫
毎回思うのですが感動しました。
今回は特によかったです。
薩摩藩の島津家のお家騒動後・・・これに巻き込まれた人々も多く、そのうち、下級武士の大久保正助(後の利通:原田泰造)は謹慎処分に、父は流刑になり一家の大黒柱と働き手を失う。
これを知った於一(後の篤姫:宮崎あおい)は、自分にできることは無いかと、大久保の家を何度か訪ね差し入れをする。
和やかなシーンが続いたが・・・
島津斉彬が薩摩藩主になられたお祝いの準備の日、於一は鯛を御酒を差し入れした。この後、フク(正助の母:真野響子)が於一に、恐れながら・・・と前置きし、
「私共は物乞いではない。貧しいが自分達の生き方に誇りを持っている。誰の手も借りずに一生懸命生きている。このような事は今回限りにして頂きたい。」とはっきり断っている。
御歳16の姫君とはいえ、身分が上の薩摩の姫君には言い難かっただろう・・・
この姫君も良かれと思ってのことだったが、フクや正助の言葉でそれが余計なことだったと知る。
於一は、ただただ自分が裕福なのに庶民が苦しむ姿を見たくなかっただけだった。
このフク(大久保正助の母:真野響子)の演技が素晴らしかったし、大久保正助(原田泰造)、西郷吉之助(後の隆盛:小澤征悦)の演技が素晴らしかった。
このお話は、道徳の教科書に載っていても良いと思ったね。
(もう載ってる?)
於一が家へ帰ると、母親(於一の母お幸:樋口可南子)に、
「その方々の誇りを傷つけたと言うならば、それはあなたの”驕り”です。」
と・・・。
いやあ、勉強になりますね。
この後、西郷隆盛、大久保利通は明治維新の中心人物となっていきます。江戸城無血開城の際、官軍の代表となった西郷は、かつて自らが嫁入り道具を揃えた、篤姫と対峙することになるわけですから、めぐりあいって不思議ですよね。
最後に、初恋の人(於一/篤姫)に刃を向けることにもなっていくとは、この頃は夢にも思っていなかったであろう肝付尚五郎(後の小松帯刀:瑛太)は身分は違うが仲良くしているのが、この正助と吉之助ですね。ほんと、不思議です。
今後がほんとに楽しみで来週まで待てませんね。