母親と買物。
なんか帰りには泣きそうだった、俺・・・。
贅沢をしない母親。
欲しいものは無いか?と聞いても欲が無い。
服を見ても、「良いよ・・・」とすぐに諦め顔。
無性に尽くしたい気持ちになる。
なんでも無い普段着だけど買ってあげた。
母親はとても喜んでいた。
会計の時なんか、レジの女の子とのやり取りを見ていたようだが、
丁寧に梱包された買い物袋を渡すと、本当に悪そうな顔をするし・・・
そんな顔されたら、今まで俺は何をやってきたのだろうか・・・と考えてしまった。
これが親孝行ではないけれど、この正月で一つの踏ん切りがついた気がする。
家を建てる決断と言うのは人にとってどれほどのものだろうか・・・
それもただただ母親のためにだけだとも言える家を建てることになるかもしれないというもの。
こんなもの俺みたいな普通のサラリーマンに出来るのだろうか?
建てようと思ってから気がついたことが多すぎた。
はっきり言って何も知らなかった。
今やりたい事と、今やるべき事は違う。
今やりたい事というのはある意味現実逃避なのかもしれない。
言い訳にも似ている。
同級生の友人の話しを聞いた。
子供の頃に馬鹿にされていた友人であり、
大人になってからは常に見下していた友人。
その話しを、この年になって良く良く聞いた。
すべてが説得力があるものだった。
自分自身の数年を呆れた程。
自分自身がやってきたことは、
間違ってはいないが正しくも無いというのが率直な感想。
「答えは何だ!」とかは無いのだが・・・
そう感じた。
んんん、
時間の経過と共に、
友人達は人として人並みに前に進んで来たということ。
知らないうちにみんなに置いていかれているということ。
ホント、考えたよ。
休み空けに銀行に行ってこようと思う。
住宅ローンの話しを聞きにね。
情報を得てくるレベルだけど、条件が揃えば春頃の着工を目指す?
まあ色々とプランを立てないといけないが・・・
(笑われるかもしれないが、金利が嫌いで)現金で建てようと考えていたけど、
貯金は残しておきローンでも良いな。
変動の金利で金利が低ければ今は良いが、上がったら一気に残金を返せば良いだろうし・・・
なんて漠然と考えていたくらいだし。
まあ勉強してこようっとね。
ただ俺も何もしてなかったわけではない。
これからごぼう抜きさせてもらう。
そんな気持ちだけは負けない。
負けてはいけない。
いつだって。
ただ、現在地を知る事は非常に大事なんだ。
友人達に感謝してる。
母親の試着している姿が嬉しかった。
照れ隠し?
試着しながら、いちいち商品にケチをつけている姿が母親らしかった。
嬉しかったのかな?それなら俺も同じだから。
ありがとう。
またまた俺は泣きそうだった。
寒さのせい?
いいや、自分のせいだよ。