始発電車の運転手は、当然、その駅の宿泊所に泊まりますが、もし寝坊したら始発電車が出なくなって、それこそ大変なことになってしまいます。そこで、その運転手を何が何でも起こすのにどうしているかご存知ですか?宿泊所には何人もの人が寝ています。目覚まし時計など音を出すものでは、寝たばかりの人とか、まだ起きる時間に早過ぎる人までみんな起こしてしまい使えません。
以前は、時間がくると振動するベッドが使われていたのですが、JRが開発した現在の目覚まし装置はもっと強力です。この目覚ましはセットした時間になると、ベッドのマットの下に敷いた袋に空気が送り込まれて枕状にふくらみ、腰のあたりを押し上げます。更にこの空気枕がしぼんだりふくらんだりして、最後はその人の身体を弓なりに持ち上げるので、イヤでも眼が覚める仕掛けになっています。
「おこし太郎」と名付けられたこの自動起床装置は、JRが商品として9万8千円で一般の人にも売ってるそうで、今までどんな目覚ましを使っても起きられなかった人に好評とか。すでにかなりの売上実績があるそうです。「起こしたろう」というネイミングも秀逸ですよね。いつも寝坊して遅刻ばかりしてる人は、ちょっと高いですが是非!