永作博美 30代前半まで「これでいいのか、私?」と悶々とした
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現在、19年ぶりに『劇団☆新感線』の舞台に立っている永作博美さん。22歳でこの劇団の芝居に出演したことが女優人生の始まりだったという。一見、順調にキャリアを重ねてきたように思える彼女だが、その笑顔の裏には深い苦悩もあったそうだ。
「テレビのドラマが2本重なる時などもあり、毎日、目の前のことをこなすために、走ってる感じでした。でも、好きな仕事だから、忙しくて大変だったけれど、充実感もあって。ところが、20代後半になって『これでいいのか、私?』って思いが生じたんですね」
自分の芝居自体が何をやってもつまらなくなり、「自分がつまらないものを、人が見ておもしろいわけがない」とまで思ってしまう。仕事を続けながら、自分の芝居をどうすればいいか、何かつかめそうで、つかめない。そんな悶々とした状態は30代前半まで続いたという。
しかし、33歳の時に出演した黒沢清監督の映画『ドッペルゲンガー』で初めて映画に出演し、「芝居の変換の方向がやっと見えた」という永作さん。その経験から、「私がみなさんに言えるのは、ある時期、前に進んでいる感じがしない時があってもいいんだよということ」と語る。
大好きなお酒についても...
「たまには友達と深酒するみたいなダメなことも、20代の体力のあるうちは、ケガしない程度に、しっかりやっちゃってください(笑)。ムダに見えるようなことでも、決してなにひとつ、ムダにはなりませんから」と、アドバイス。
このあたりのダイナミックさが、男女から分け隔てなく愛される秘訣の1つといえそうだ。
変[HEN]や真昼の月やイタズラなKissアンビリーバボに出演していた佐藤藍子さんはどこへ