アカデミー賞11部門受賞の名作「タイタニック」の3D映画版が2012年に公開されるのを前に、「タイタニック2012」なる怪しげな作品が劇場公開される。
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胡散臭さ全開のタイトルで劇場公開される本作は、いわゆる“大ヒットあやかり系C級作品”。無関係にもかかわらず、タイトルとビジュアルはなぜか大ヒット作品に似たような雰囲気で、レンタルビデオ店で正規作品と間違って手にとってしまう人を虎視眈々と狙う恐怖のオリジナルビデオだ。「アバター」ならぬ「アバター・オブ・マーズ」、「プラダを着た悪魔」ならぬ「何も着ていない悪魔」、「ダ・ヴィンチ・コード」ならぬ「ダ・ヴィンチ・プロジェクト」など、仲間たちの例を挙げたらきりがない。
そんなあやかり系作品の本作が、生息地であるレンタルショップを抜け出し、劇場公開という異例の快挙を成し遂げた。タイトルやパッケージがパクリなら内容もイケイケドンドン。本家タイタニック号沈没から100年後の2012年の同じ日を舞台に、歴史的大津波と巨大な氷山に遭遇してしまうタイタニック2 号の受難を描く。どこかデジャヴな感じになっているが、もちろんジェームズ・キャメロン監督はノータッチで、レオナルド・ディカプリオも出演していない。なお本作を皮切りに、シアターN渋谷では“大ヒットあやかり系C級作品”ばかりを量産しているハリウッドの映画製作会社アサイラムの作品を集めた特集上映イベントを行う。
アサイラム社社長兼プロデューサーのデヴィット・マイケル・ラット氏いわく「ハリウッド大作にオマージュを捧げ、オリジナルの脚本を書く。そうすると、どうしても似ちゃうんだよね(笑)」とのこと。
「タイタニック2012」は3月19日、3月25日にシアターN渋谷で限定公開。4月6日よりDVDが発売される。