車田正美の人気漫画「聖闘士星矢」が生誕25周年を記念し、東映アニメーションの製作でCGアニメ映画化されることになった。
【関連写真】「聖闘士星矢」と「タイタンの戦い」が合体! 車田正美の書下ろしビジュアル公開
同漫画はギリシア神話をモチーフに、聖衣(クロス)と呼ばれる鎧をまとう少年たちの戦いと友情を描く。
「週刊少年ジャンプ」で85~90年に連載され、86年からはテレビ朝日系でアニメ版を放送。アニメ版は世界各国でも放送されたほか、コミック、アニメ共に断続的に続編が作られている。
東映アニメでは、今年が「聖闘士星矢」連載開始25周年の節目でもあることから、「車田正美プロジェクト」として新作CGアニメ映画の製作を決定。最新CG技術を駆使して、新規ファンの獲得も狙っている。公開日などの詳細は未定。(キネマ旬報 4月上旬号より)
1985年12月(1986年1・2合併号)より『週刊少年ジャンプ』誌(WJ)で連載を開始。「聖衣(クロス)」と呼ばれる星座の趣向を凝らした鎧やギリシャ神話をモチーフにした物語が人気を博し、『Dr.スランプ』、『北斗の拳』などに代表される1980年代の『ジャンプ』の看板作品の一つであった。
車田の前作『男坂』が短期間の連載に終わったことから、次回作はメジャー路線と読者受けを意識し、プラモデルの要素を取り入れた「聖衣」が少年読者に、ギリシャ神話を題材にしたストーリーが少女読者に、それぞれ受けるだろうという発想から構想が練られた。その狙いは的中し、「聖闘士(セイント)」「小宇宙(コスモ)」といったネーミングとともに人気を獲得した。
星座型のオブジェが分解して鎧になるという「聖衣」の斬新な設定も人気の要因であり、連載中は、聖衣がどのような構造になっているかを詳しく解説した「聖衣分解装着図」や、読者からの聖衣デザインのアイディア公募などの企画もその人気を盛り立てた[1]。また「聖衣」を再現したフィギュア玩具「聖闘士聖衣大系」も大ヒット商品となった。
冥王ハーデス編終盤は掲載順位が下降し、最終決戦途中ながら1990年11月をもって『週刊少年ジャンプ』での連載が終了。ハーデス編が予定外の長期におよび、連載終了号に最終回が入りきらないことが判明したため、車田による読切作品が掲載される予定だった同年創刊の『Vジャンプ』誌に[2]、読切に代わって『星矢』の「完結編」が掲載され[3]、単行本最終巻にはさらに加筆が行われた完結編が描かれた。
本編終了後も、聖闘士聖衣大系を始めとする新作グッズの発売、OVA発売、外伝や続編などの漫画の新作などが作り続けられている。2011年には生誕25周年を記念し、「車田正美プロジェクト」として新作CGアニメーション映画の製作が決定した[4]。
懐かしい