2015/2 ~ 2023/5 というアレセンサ長期政権も終わりを告げる頃がやってきました。
8年です。8年ですよ。毎回経過観察行けば、『特に変わりないです』と言われ続けて、薬の副作用もない、そんな肺がん患者の生活ってあるのでしょうか。
私はまったくもって恵まれている(肺がん患者の中では)、そのように本当に強く思います。
以前にも書きましたが、2010年から2023年現在まで肺がんという病気による苦痛は一切ありません。なので、もともと私自身、病人でいる、ということはほとんど意識したことがないのです。だって何も辛くないのですから。
さて、どうやってアレセンサ長期政権の終わりが迎えられたか。
2023/3 まず、私の右腕に異変が起こります。しびれが強くなりました。
半年前(2022/5)くらいからしびれを感じていました。すぐに治るだろうと思い放置。しかし良くならず。。
近くの総合病院 整形外科に受診することにしました。先生は症状を見て
『頚椎ヘルニアの疑いが考えられますね。首のMRIを取りましょう』
といただきました。
そこで、私から
『私は肺がんを持っているので、一応安定しているのですが、頭に飛んでそれが悪さしているのは嫌なので、頭もMRIをついでに撮っていただけますか?』
とお願いしました。
撮影日を決め撮影し、・・1週間後、結果を聞きに再度整形外科に受診しました。
『右腕のしびれは頚椎ヘルニアで確定です。』
また面倒な病気になったな・・と思っていたところ、
『ただ頭のMRIちょっと気になる影があるんですよね。。こちらの脳外にも見てもらっても怪しいということなので、がんセンターの方にも見てもらってください』
と。。。
相当血の気の引いた記憶があります。本当に一番最初にガンですね、と言われて以来の衝撃。
そして、
『終わった』
とも。
私の中で勝手に 脳転移=もう手遅れ という勝手なイメージを持っていたため、相当自暴自棄に追いやられました。
その病院から画像と医師のお手紙を受け取りました。
がんセンターにわたす前にまず自宅で自分で画像を閲覧しました。
素人からみても明らかなものがぽつんと。そして、明らかにど真ん中。嫌な予感の位置。
妻からは
『脳幹近いね。。。』
と。
もう絶望の縁にいました。
ちょうど、すぐに 2023/4頭 定期検診がありそこで改めて画像とともに主治医に見てもらうことに。そして診察。
『確かにこれは怪しいですね。うちでもMRIを取りましょう』
とその日のうちに手配。またその日の診察中に脳転移だった場合、
・脳にもよく効く新たなALK阻害剤 ローブレナ の紹介
・放射線治療の選択肢
について説明いただきました。
そして後日結果を聞きに受診したところ
『脳転移が脳全体に見られる』
との結果。
なるほど・・・・
脳全体?
一旦区切ります。