こんにちは 東京の行政書士 横田 あずまです。
地元の東京周辺(池袋・高田馬場・新宿・渋谷・上野・日本橋・銀座・品川等)のみらず、関東近県(横浜・川崎・大宮・船橋等)や日本全国・海外まで対応いたします。
ソフィア国際法務事務所(月~金は9時~21時。土日祝はお休みですが、ご予約と緊急の場合には対応可能。ご遠慮なくどうぞ!)
固定電話=03-6908-5628 (9時~21時)
FAX番号=03-6908-5199
携帯電話=080-3596-0830
Eメール=entreset@gmail.com (24時
間OK)
事務所の場所などの詳しい連絡先は、事務所ホームページまで=http://japan-visa-legal.main.jp/wp/
メール・電話相談は無料です(実際にお会いしての対面相談は有料になります)。
著作権について=無断転載や借用・模倣等を禁じます。(弊所運営サイト・ブログ等の内容は定期的に公正証書により確定日付で保全しております)。
___________________________
みなさんこんばんは!
外国人ビザの関係のニュースが多くて大変な状況ですが、今日も少しづつ更新してお伝えしていきます。
今日は、本当に勘違いしやすい、重要な点についてお話していきます。
前回の記事とやや重複しますが、重要なことなので、今回の題名の切り口からも再度お伝えいたします。
1,外国人が誤解してしまう内容のニュースをご紹介
そして、はじめに結論から
まずは、最新のニュースをご覧ください。
外国人の国保保険料滞納者、在留資格の更新認めない方針…厚労省が出入国在留管理庁と情報共有へ : 読売新聞
記事の問題の部分は次の通りで、
「上野(=人名)厚生労働大臣は、会議後の記者会見で、外国人の国民健康保険(国保)の保険料未納付(未納滞納)を防ぐため、出入国在留管理庁と情報共有する仕組みを2027年6月から始める方向で準備していると明らかにした。滞納者は原則として在留資格の変更や更新を認めない方針だ。」
となっています。
つまり、(国民健康保険などを担当する)厚生労働省が、ビザを担当する入管と、(外国人の国民健康保険の未納滞納の)情報を共有する仕組みを開始するのが、2027年6月ということになります。
役所同士の情報共有開始が、2027年6月ということです。
「未納滞納でビザの更新・変更が不許可になり始めるのが2027年6月(それまでは不許可にならない)。」という意味ではありません。
すでに、入管は、単独で独自に事実調査権(入管法第19条の 37)を持っているため、 外国人の国民健康保険の未納滞納の情報を取得することができています。
それを理由に不許可にすることは、すでにしてきています。
実際に永住ビザ申請では1日1回だけの滞納を理由とする不許可を出しています。それができるのは、入管が独自に情報をつかむ調査権を持っているためです。
2025年10月の審査ガイドライン改正があったため、今後は、永住以外の他のビザ(就労ビザや配偶者系ビザなど)の更新・変更の申請でも、未納滞納を理由として不許可にされてしまう可能性が高くなっていきます。
つまり、正しい理解としては、「現時点でも、ほぼ全てのビザが、未納滞納で更新・変更が不許可になる可能性があり、今後はその可能性が高くなっていく」ということになります。
まずはこの結論を押さえてください。この理解を間違ってしまうと大変なことになってしまいます。
2,この変化の何が大変なことなのか?今まではどうだったのか?今後何が変わるのか??
先日も記事で書いたのですが、
今までであれば、永住ビザ申請では国民健康保険の未納滞納での不許可は普通になっていますが、その他のビザの更新・変更の申請ではあまりありませんでした。
それが、その他の普通の就労ビザや配偶者系ビザでも、更新・変更の申請で、国民健康保険の未納滞納だけを理由に不許可になる流れが強くなってきています。
その流れを受けて、入管のビザ審査官が使用するビザ更新・変更申請の審査のためのガイドラインも、2025年10月に改正され、
「未納滞納をマイナスに考慮することを明記して確認する内容」が追加されました。
今までは年数ダウンでの許可(3年ビザを1年ビザにダウンして許可)、納付させて許可、場合によっては不許可、というケースが多かった状況でしたが、
今後は徐々に不許可のケースが増えると思われます。
そして、それは、上記の通り、2027年6月から始めることではありません。すでに始まっていることです。
審査のためのガイドラインは平成20年3月から存在しており、未納滞納は昔からマイナス要素ではありました。
当初はあまりダメージのないマイナスでしたので不許可はまれでした。
それが年がたつにつれて、徐々により強いマイナスと判断されるようになってきた、という歴史があります(その中で不許可になるケースも出てきました)。
そのような更新・変更の審査ガイドラインで、ついに、「全般的に不許可レベルにまで判断される可能性」が出てきたのが、今回の2025年10月の改正になります。
この改正により、国民健康保険の未納滞納はとても強いダメージになりつつあります。
未納滞納へのより厳しい内容が確認された、最新の2025年10月改正の審査ガイドラインは、すでに現時点で適用されています。
繰り返しになりますが、「2027年6月までは未納滞納をしても、ビザの更新・変更の申請が許可される」わけではありません。
2027年6月まで、未納滞納が許されるわけではありません。
すでに今の時点でも、未納滞納を理由にして不許可になる可能性はあります。ガイドライン改正により、以前よりも不許可の可能性が高くなっています。
上記のニュースやガイドライン改正がその証拠になります。どうかご注意下さい。
3,どのように誤解してしまうのか?
上記のニュースを見ると、外国人の方は、おそらく「2027年6月までは、未納滞納しても許される。ビザの変更・更新も許可される」と間違って理解してしまうと思います。
それはとても危険なことですので、間違えないように周りの人にも伝えてください。
すでに、永住ビザ申請では、1日の滞納が1回あるだけでも不許可になっています(たぶんうわさや実例でご存知かもしれませんが・・)。
普通に合理的・現実的に考えれば、それ以外のビザの更新・変更の申請でも、未納滞納が全く問題にならないはずがありません。
1日の1回だけの滞納で不許可になるまではいかないかもしれませんが、そこそこの未納滞納があれば不許可になるケースが徐々に増えていくと考えられます。
さらに悪いことには、最新のガイドライン(在留資格の変更、在留期間の更新許可のガイドライン | 出入国在留管理庁)には、
「誤解を招くような内容」が「2点」ほど書かれています。
「悪質な未納滞納の場合にしか、不許可にならない」「保険に未加入でも不許可にならない」であるかのような表現が入ってしまっているのです。
実際には、どちらも間違っています。
「通常の未納滞納での不許可もありえます。」「保険に未加入であれば不許可もありえます。」
詳しくは以下(5、)に書いてますのでご覧ください。
4,正しい理解とは?
つまり、合理的・現実的に正しい理解をするとすれば、
「永住ビザ以外の他の普通の就労ビザや配偶者系ビザなどの更新・変更の申請でも、国民健康保険の未納滞納による不許可の傾向は始まっており、
今回のニュースやガイドライン改正によって、不許可の傾向の強化が確認された。」と見るしかありません。
どのビザの外国人の方でも、未納滞納をせずに国民健康保険をきちんと払うしかありません。
未納滞納をしてしまったのであれば、事情をきちんと正しく・正確に・適切に(入管に誤解されないように)伝えて不許可にならないようにするしかありません。
そうしなければ、今後は更新・変更の申請でも不許可になる可能性を否定できない時代になっていきます。
それはすでに始まっており、2027年6月(およそ1年半後)からはさらに強化されることになります。
5、
以下は長くなりましたので、次回の記事②にてご覧ください=勘違いミスにご注意!=2027年6月まで 外国人は国民健康保険料を未納滞納でもビザ許可される?② | 東京 新宿 かかりつけの外国人ビザ専門の行政書士 ソフィア国際法務事務所
ひとまず、今日はここまでになります。
当事務所は不許可案件や困難案件がほとんどで、じっくり丁寧に一件一件作成するスタイルを取ってきて日本のビザ申請一筋14年目になります。その経験や知識がみなさんのお役に立てば幸いです。
何かあればお気軽にご相談ください。
入管・外国人ビザ(在留資格)申請専門 行政書士 横田あずま
著作権について=無断転載や借用・模倣等を禁じます。(弊所運営サイト・ブログ等の内容は定期的に公正証書により確定日付で保全しております)。
Copyright(C) Azuma Yokota All Rights Reserved.
国際結婚・永住・定住・就労・就学などの外国人のビザ(VISA、在留資格)の新規呼び寄せ・更新・変更、帰化申請、在留特別許可・上陸特別許可などを中心にご相談をお受けしております。
対応地域の例=池袋・高田馬場・新宿・渋谷・上野・錦糸町・神田・秋葉原・日本橋・品川・赤羽・八王子・立川など。横浜・大宮・川越・川口・船橋・松戸・柏・我孫子・高崎・宇都宮など。日本全国・海外も対応可
#行政書士#永住申請#永住権#不許可#理由書#再申請#困難案件#不許可案件
#不許可#就労ビザ#配偶者ビザ#更新申請#変更申請#認定申請#永住権申請中#永住許可#転職#再入国許可
#理由書#不許可#再申請#入管#行政書士#東京#新宿#就労ビザ#永住権#永住ビザ
#東京#新宿#行政書士#家族滞在ビザ#留学生#国民年金#学生納付特例制度#配偶者ビザ#未納#滞納
#行政書士#就労ビザ#東京#変更申請#留学ビザ#留学#国民年金#未納#滞納#留学生
#行政書士#東京#ビザ申請#不許可#再申請#理由書#徴兵制#韓国#ロシア#中国
#行政書士#ビザ申請#再申請#不許可#理由書#就労ビザ#新宿#東京#留学ビザ#変更申請
#行政書士#ビザ申請#新宿#東京#理由書#不許可#再申請#就労ビザ#国際結婚#配偶者ビザ
#行政書士#帰化#国際結婚#新宿#東京#永住権#永住ビザ#許可事例#不許可#帰化申請
#行政書士#永住権#永住ビザ#永住申請#永住許可#永住#取消#未納滞納#永住権申請#東京