こんにちは、東京都の行政書士 横田あずま です。
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1、近況案内と今回の話題の概要
こんにちは!11月に入り今年もあとわずかになってきましたね。11月が終わると12月はあっという間です。
さて、今回の話題は今年夏ごろにおきた衝撃的な出来事について。就労ビザの外国人の間では今一番の心配事・関心事でしょうね。
それは、「就労ビザ(技術・人文知識・国際業務ビザや技能ビザや家族滞在ビザや経営管理ビザなど)の外国人の永住ビザ許可のハードルが急に上昇した(急に立証のレベルをあげてきた・急に難しくなった)」という点です。これについて書いてみたいと思います。
2019年7月ごろですが、以下の入管のホームページの記載の通り、http://www.moj.go.jp/ONLINE/IMMIGRATION/ZAIRYU_EIJYU/zairyu_eijyu03.html
外国人の税金・社会保険について要求される資料が急激に増加しました。これは何を意味するのでしょうか?それについても考えてみます。
2、今日の話題の具体的な内容
今回の永住許可要件や立証要求のレベルアップにより、税金に関して難あり(問題あり)の方、社会保険・公的医療保険・公的年金に関して難あり(問題あり)の方の永住不許可の件数が今後かなり増えることが予想されます(その後実際にかなり増加しました)。
つまり、以下のような方は、今までは許可になっていたケースでも、今後は、永住不許可の可能性が出てくるといえます
(1)直近5年間の税金全般(住民税&所得税&消費税&相続税&贈与税)の支払い状況に問題のある就労ビザの外国人=未納や滞納(期限の1日遅れも含む)がある。差し押さえをされたことがある等。
(2)直近2年間の公的年金(国民年金&厚生年金)や公的医療保険(国民健康保険&健康保険)の支払い状況に問題のある就労ビザの外国人=未納や滞納(期限の1日遅れも含む)がある等。
→特に転職活動中の国民健康保険への加入忘れはよくあるケースなので注意が必要です!
(3)さらには、年収要件に関しても、同業の複数の事例報告から、今までよりも要求金額のハードルを上げてきているとの情報を確認できております。
なお、これらの変化は、入管の案内によれば、2019年7月以降に申請分だけではなく、それ以前の申請分も含むとされています。業界内の情報を見聞きする限り、おそらくは2019年1月以降の申請分に適用しているものと思われます。
3、入管は、なぜ要件のハードルを上げてきたのか?
今後永住ビザの許可を取りたいのであれば、この理解は絶対に避けることはできません。
この説明はかなり長くなりますので簡単に一言で言えば、「入管は、(いろいろな理由から)永住許可する外国人の人数を絞りたい」ということです。
それに応じて、永住者として本来あるべき姿=日本に永住する者としての義務(つまり納税や保険や年金の支払い義務)=を強く要求するようになってしまったのです。
少し前であれば、そこまでの要求をすることなく永住ビザを出してきたのですが、ここにきて入管はいろいろな理由から数を絞らざるを得ない状況になってしまったのですね。
そういった状況なので、例えば、
・目立つ交通違反(スピード違反や飲酒運転)や交通事故や条例違反等がある。
・前科前歴・犯罪歴がある。
・退去強制歴(オーバーステイ歴・不法残留歴・不法入国歴等)がある。
・オーバーワーク歴(資格外活動違反歴)がある。
などのマイナス事情のある就労ビザの外国人が永住ビザを取りたい場合には、今までよりも厳しい審査を乗りこえる必要があります。
つまり、
・マイナス事情を1個ずつ丁寧に拾って、しっかりと1個ずつ説明書や資料提出により立証してフォローをして減点数をなるべく小さくする。
・よりハイレベルな内容の反省文提出をすることで、マイナス事情をなるべく小さくしていく。審査官が認めるレベルの反省文を長文の手書きで提出する。
といったハードな対応を要求されることになります(経験上通常の困難案件・不許可案件の1.5倍~2倍の印象あり)。
それ以外にも、
・1年の半分以上を日本以外の場所で過ごした経歴がある。
・経営管理ビザなのに従業員を社会保険に入れていない。
・転職が多い。家族が多い。
などなど、従来からある永住不許可のリスクたちについても、今後はよりいっそう高いレベルの対応(説明書作成や資料添付立証)が必要になります。
少なくとも就労ビザからの永住申請に関しては、今までとはかなり違う状況にあることを知っておいてください。
なお、反省文についてはこちらの記事もご参照ください=普通の反省文で損をしていませんか?ビザ申請における反省文・上申書の本当の正しい書き方をご紹介! | 東京 新宿 かかりつけの外国人ビザ専門の行政書士 ソフィア国際法務事務所 (ameblo.jp)
また、この記事のアップの後、許可になった永住ビザの許可事例のご紹介はこちらをご覧ください=最近の当事務所の永住ビザ許可例のご紹介 その① 不許可 理由書 再申請 永住権 年収 税金 | 東京 新宿 かかりつけの外国人ビザ専門の行政書士 ソフィア国際法務事務所 (ameblo.jp)
長くなりましたので、今日はここまで。次回は記事の② 許可を取るのに必要なことをアップします!
入管・外国人ビザ(在留資格)申請専門 行政書士 横田あずま
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