色は匂へど 散りぬるを
我が世誰そ 常ならむ
有為の奥山 今日越えて
浅き夢見じ 酔ひもせず
/ 作者不詳
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カタカナのデザインってもうちょっとどうにかならないもんですかね?
似たフォントが多すぎですよ。
たとえば

とか。なんだよこれモーフィング中かよ!みたいな。
若手プランナーがこんな仕様を出してきたらグーで殴って10時間説教レベルですよ。
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昔は筆の運びで個性を表していたと思うんですが、ペンやゴシックで描かれるともう何がなにやら判らなくなるわけです。
もうね、デジタル時代に即していない。21世紀には21世紀にふさわしいカタカナの有り様がアルハズ!今時21世紀とか言うな。
という事でリデザインしてみますよ。
とりあえず「ン」と「ソ」が似すぎなのをなんとかしてみる……
とりあえずひっくり返してみました。
だめだ。下弦になっている弧は、筆で描きにくいです。やはり日本語は筆で描きやすい形になっているべき。
という事で再デザイン。
よし。これなら筆運びも楽だし、なんとなく終端を飾るに相応しいオーラを纏っている気がします。
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ついでに他のもやってみる。
似すぎだろう!なんかの間違いみたい。
とりあえず、ケとクが異様に近いので「ク」を変形。
なるべく原型になるフォントを尊重する優しさを見せつつ大胆に。
なんか宇宙っぽい!スぺーシーな「ク」になりました。
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ついでに「ソ」と似すぎな「リ」も変更。こいつはカタカナ・ヒラガナで区別がつかないからそのアタリも考慮して
うむ。区別がつくようになったでゴザル。
どっちかっていうと平仮名をこうしたいところだけど、今回の趣旨からはずれるので割愛。
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あと「ニ」は漢数字の「二」とどう違うのか全く判らないので「僕は数字じゃないですよー」的なニュアンスを出すべく
と、ハネを入れてみました。
うん。これなら間違えない。
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ということで作成された新しいカタカナ表。
美しい。宇宙の理に即したデザインと言えるでしょう。
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……といろいろ書きましたが、区別が付かない事で
「オススメ」→「オヌヌヌ」
「ジョンソン」→「ジョソソソ」
みたいな言葉遊びが出来なくなりますね。
それはつまらないなー。
多少不完全な方がニュアンスに揺らぎがあっていいのかもしれない。なんというかちょっと不美人な方がモテル的な(?)。
そう考えれば、いままでのカタカナデザインも悪くない気がする。
いや、悪くないというかむしろいい。
ということで、これだけ頑張ったんですけど全部無駄に終わった、というそんな日記でした。
ソレデハ ミナサン サヨウナラ


