機知に富み、うちとけた言葉は永久に生命を持つ。
/ ヨハン=ウォルフガング=フォン・ゲーテ
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ナムコ時代の先輩から、10年ぶりくらいに電話があって。
何事かと思ったら
「○○○が亡くなったよ」
という連絡。
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亡くなった先輩は、僕が新人の頃から面倒を見てくれていた、というか一緒にふざけて遊んでいた人で、
「ベッケンバウワー!(大声で言う)」
「アザブジュバァーン(フランス語風に言う)」
とか、そういうアホっぽい言葉を探しては人を笑わせる才のある方でした。
勢いというかドライブ感重視の笑い。今思うと先進的だったように感じます。
僕も、多大な影響を受けていて、自分の日記なんかの笑いのルーツは先輩にある気がします。
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亡くなられた一報を受けて、最初に思ったのは、悲しいという感情よりも「良かった」という気持ちでした。
先輩は長い間、本当にとても長い間入院していました。
アクティブな先輩がベッドに縛られている間、どれほど苦痛だったかを考えると、病から解放された事が何よりも良かった、そう感じたのです。
今は大好きだった車でヨコハマに買い出しでも行かれている事でしょう。
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大してお見舞いにも行っていない、同期でもない自分にはあまり多くの事はお話出来ません。
ご家族のご苦労も本当に大変だったと思います。
先輩。
僕は、未だにゲームを作って生きています。
今でも、寝袋で会社で寝泊まりするようなアホな日々を送っています。
そして、やっぱり相変わらずモテません。
先輩はきっと、
「しょうがねーなー。バッハッハ。肉でも食うか」
と言ってくれるような、そんな気がします。
ご冥福をお祈りいたします。
また逢えるその日まで、さようなラムセス2世。