収蔵庫を整理していたら、小さな整理箱に大事そうにしまっている小さな硝子瓶をみつけました。
一見して中国のもの、手の込んだ細工がほどこしてあるし、香水瓶かとも思いましたが、丸い栓に小さじがついているし、一体何だろうということで調べてみました。
わかりました! 香水瓶ではなくて、鼻煙壺・ビエンコでした。嗅ぎたばこを入れて持ち運ぶ、高さ10センチにも満たない小型の容器のことです。清朝時代の中国(1644-1911)で流行、粉末にしたたばこを入れていたのだそうです。
小さな硝子瓶に細密な描写がされている事だけでも驚きですが、なんとこの絵は容器の内側に描かれたもの。L字に曲げた筆を容器の口から入れて描くという、信じられない技法「内絵(うちえ)」で作られました。
文字も書かれているのですが、当然ながら左右対称の鏡文字で書かなければできません。まさに、超絶技法です。
ビエンコには、さまざまな技法を使い、極小の芸術品とも言われるものがたくさんあります。
ヨコタ博物館にあるのは写真の三個だけです、しかし故館長は焼き物だけでなく、すべてにおいて骨董品を見る目があったのだろうと感心しました。
鼻煙壺 高さ6㎝ 幅4㎝
鼻煙壺 赤い壺は木に立体的な細工が施してある
鼻煙壺 両面の模様がことなる、 赤・高さ7.5㎝ 人・高さ9㎝
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開館時間:午前10:00~午後4:30
休館日:火曜日休館(祝日の場合は開館)
※年末年始 臨時休館もあり
入場料:
【個人】一般 / 600円 小・中学生 / 400円
【団体】一般 / 500円 小・中学生 / 350円(20名以上)
※盲導犬入場可
所在地
〒441-1413 新城市作手白鳥字北ノ入15-1
Tel/Fax:0536-37-2613
スタンドFM
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