仕事の帰り、「フラガール」を観た。
日本映画なんて久しぶりだけど、「フラ」に興味があったのと、ハワイの気分に浸れるかも・・・なんて軽い気持ちだった。
「ハワイ」の気分というよりは、昭和40年という時代を感じる映画だったけど、すごく泣きました。涙が止まらない。。。
主演の松雪泰子さんはただ綺麗という印象だけでなく、生き方や感性が演技にも感じられて、30過ぎてとてもステキになったな・・・と思ったし、炭鉱の村に「ハワイアンセンター」を造ろうとした実話は、日本が高度成長時代を迎えようとする様々な背景も映し出していた。

炭鉱の娘たちが、生きるためにひたむきに「フラ」に取り組む姿や、東京からやってきたダンス教師(松雪)の心情の変化にも感動するけど、私の心に残ったのは、フラガールになることを諦めて、炭鉱閉鎖に伴い解雇された父親について夕張へ行った少女のことだ。

彼女は自由に職も生き方も選べない、好きなことに向かって努力するというスタートラインにも立てない。
好きな道を選んで、努力できる私は恵まれているな・・・と思った。