今日は、祖母の命日だ。あのテロの日と同じ・・・決して忘れられない日になった。
戦争未亡人だった祖母は、和裁の先生として生涯独身を貫いた。
地元では、美人で有名だったらしい。
戦後数十年以上経って、天国で夫と再会するために旅立った祖母は、息を呑むほど美しかった。
棺桶の中で蘭の花に囲まれた顔は、皺もすっかり消えて、花嫁のようにそれはそれは輝いて見えた。(皺は、人間の煩悩がつくるものなのかな・・・)
私は美しい頬を撫でて、「おばあちゃん、綺麗・・・」と言ったのが最後だ。
晩年は、頼んでも決して一緒に写真を撮らなかった。美意識が強く、凛とした女性だった。
今日亡くなったたくさんの人達にも、それぞれの人生があったと思う。
手を併せることしかできないけれど、忘れないことが何よりの供養になると信じたい。
戦争未亡人だった祖母は、和裁の先生として生涯独身を貫いた。
地元では、美人で有名だったらしい。
戦後数十年以上経って、天国で夫と再会するために旅立った祖母は、息を呑むほど美しかった。
棺桶の中で蘭の花に囲まれた顔は、皺もすっかり消えて、花嫁のようにそれはそれは輝いて見えた。(皺は、人間の煩悩がつくるものなのかな・・・)
私は美しい頬を撫でて、「おばあちゃん、綺麗・・・」と言ったのが最後だ。
晩年は、頼んでも決して一緒に写真を撮らなかった。美意識が強く、凛とした女性だった。
今日亡くなったたくさんの人達にも、それぞれの人生があったと思う。
手を併せることしかできないけれど、忘れないことが何よりの供養になると信じたい。