コンプレックス

エステシャンの彼女は転職組で、セカンドキャリアの為、破格の年収を投げ打って時給８５０円の見習いから始めたと言う。
そんな彼女の施術はすばらしく、まさしく「ゴッドハンド」だ。

そんな「ゴッドハンド」と呼ばれる手は、昔からずっと「コンプレックス」だったらしい。
赤ちゃんのようなふっくらした手や、指輪１８号しか入らない（バラしてごめんなさい！）指は、悩みの種だったと言う。

コンプレックスは、見方を変えれば大変な長所となる。

エステシャンの手としては、こんなに恵まれた手はない。
マッサージのとき、やわらかく大きい手はお客様の肌に密着し、包まれている満足感で癒し効果抜群だ。

長所と短所が背中合わせのように、コンプレックスもまた、最大の武器である。