5月11日、私がゴルフに行っている日に、和歌山にいる娘が孫を連れて里帰りしてきた。今回は約20日間、横須賀にいる。

 孫は人見知りをしないので、ジジ、ババの顔を見ても怖がらなかった。孫は7か月なのに10㎏近くあり、ずっしりと重たい。77歳の腕には10㎏の赤子を抱くのはなかなか厳しく、すぐ女房に渡してしまう。単なる10㎏の荷物と違って、落としてはいけないとの気持ちが強くて、恐る恐る持つので余計に重さが腕に効く。

 世間で孫は可愛いと言うが、私にとって初孫なので、どのような気持ちになるのか楽しみだった。兄貴の娘たちの子供を見てきたが、それとは違うようだ。

 孫は何故可愛いのだろうか。家族だからというのは勿論だが、赤ちゃんは、自然で、無垢で、言ってみればまるで子犬か子猫が可愛いのと同じかも知れない。1歳を過ぎると自我が芽生え、個性がでてくれが、赤ちゃんにはそれがない。お腹がすけば泣き、おしめが濡れていれば泣き、欲しいものは欲しい、我慢がないし、お愛想笑いもないし、寝たければさっさと寝るし、抱っこして欲しい時は抱っこだし、本当に自然のままだ。それが可愛いのかも知れない。

 とにかく毎日が忙しい。赤ちゃんを中心にすべてが回った。

 30日は、婿殿の両親との顔合わせのため、新宿で会食。久しぶりの西新宿の超高層ビル群に圧倒される。会食場所は、新宿野村ビルの50階の土佐料理の懐石料理だった。若い2人がセッティングしてくれた。

 

 孫たちが帰ったのは5月31日。羽田からの飛行機の方が、新幹線より速くて安いのだという。追浜まで車で送って行ったが、パフォーマンスというか、車のメーターなどの表示が消えて出てこなかった。動くには支障はないが、方向指示器の音ももでないし、スピードメーターも真っ暗で、方向指示器がついているのか、ブレーキランプがついているのか、後続の車が分かるのか、と不安になった。一応、指示器はでていたし、ブレーキランプはついていた。午後にゴルフの練習に行く時には、正常に戻っていた。接触不良のようだ。

 「孫は来て嬉しい、帰って嬉しい」というが、確かにそうかも知れないが、最近はラインがあるので、妻と娘はラインの動画で1時間でも2時間でも姿を見ながら会話しているので、10年前とは違うかもしれない。どちらにしてもまた老夫婦、二人だけの静かな生活が始まった。