ボードゲームで社会が変わる 與那覇潤 小野卓也 河出新書 | うみパパのブログ

ボードゲームで社会が変わる 與那覇潤 小野卓也 河出新書

副題が、遊戯(ゆげ)するケアへ。

第1章 なぜボードゲームに注目するかー「ブーム」の理由と現在地、第2章 ボードゲームをどう楽しむかー有識者6名とのプレイング、第3章 どんな未来をボードゲームは開くかー「遊戯(ゆげ)するケア」の可能性、第4章 ボードゲームはなにを私に考えさせたかーリワークデイケアでの体験から、第5章 ボードゲームはどこまで世界を掘り下げるかー「えっ!」と驚くテーマの作品たち、という構成で、デジタル時代の現在注目されているボードゲームの魅力と可能性について考える。

 

ボードゲームというと「人生ゲーム」くらいしか知りませんでしたが今ひそかに若者たちの間でボードゲームカフェなるものが流行ってきているそうで、コロナ前のカラオケに置き換わったくらいの勢いであるそうです。

著者の與那覇氏は2017年頃に鬱になり引きこもりになってしまったそうですが、その治療の一環としてデイケアでボードゲームをしたことによって症状の改善に大きく資したそうです。

テレビゲームやオンラインゲームが基本ひとりでゲーム機に向き合っているものに対して、マニュアルゲームとも呼ばれるボードゲームは実際に人と対面し、時に対決し時に協力してゲームを進めていくところがポイントのようです。

 

第2章では「ディクシット」「主計将校」「ナショナル エコノミー」「ハイソサエティ」「ドラゴンイヤー」「京都議定書」という6種類のボードゲームを紹介し、其々のジャンルでの有識者と実際にそのボードゲームをプレイしその印象を伝えており、一口にボードゲームといっても多彩であり、冬季が寒くて活動が制限されるドイツがボードゲーム大国で毎年多くのゲームが発信されているそうです。

今まで全く興味関心のなかった世界ですが意外と面白そうと思わせてくれました。