つながる読書 小池陽慈編 ちくまプリマー新書 | うみパパのブログ

つながる読書 小池陽慈編 ちくまプリマー新書

副題が、10代に推したいこの一冊。第1部 本のプレゼン(01 三宅香帆『オリガ・モリソヴナの反語法』(米原万里著)、02 宮崎智之『ひとりずもう』(さくらももこ)、03 安積宇宙『生きることのはじまり』(金満里)、04 藤本なほ子『このようなやり方で300年の人生を生きていく[新版]あたいの沖縄旅日記』(小川てつオ)、05 小川公代『サロメ』(オスカー・ワイルド、平野啓一郎訳)、06 田中健一『漢文名文選 故事成語編』(三上英司・大橋賢一・小川健太編)、07 木村哲也『いのちの芽』(大江満男編)、08 御手洗靖大『和歌文学の基礎知識』(谷和子)、09 小川貴也『複数の日本語ー方言からはじめる言語学』(工藤真由美・八亀裕美)、10 渡辺祐真『物語の役割』(小川洋子)、11 木村小夜『お伽草子』(太宰治)、12 仲町六絵『家守綺譚』(梨木香歩)、13 岡本健『鼻行類』(ハラルト・シュティンプケ、日高敏隆・羽田節子訳)、14 向坂くじら『草野心平詩集』、第2部 本とつながる。本でつながる 小池陽慈 X 読書猿、第3部 つながる読書、という構成で、10代にお勧めの本を14名の識者が其々1冊その内容のプレゼンテーションをする。

 

14名は大学教授、予備校講師、書評家、作家、詩人など様々、年齢もバラバラです。

私の知っているようなタイプの著名人は入っておりません。

10代にお勧めの書もいわゆる名作の文学作品ではなく『いのちの芽』という本はハンセン病患者による詩集です。

『生きることのはじまり』は、難病で骨が弱く身長が124センチしかなく年に一回以上大腿骨を骨折する車いす生活の著者がその入院生活や施設で自分と向き合う生活を描いたもの。

『このようなやり方で300年の人生を生きていく[新版]あたいの沖縄旅日記』所持金なく似顔絵を描くスケッチブックを持って沖縄を4か月放浪した19歳の記録だそうで、その後著者は東京で無宿生活(いわゆるホームレス)を20年以上おこない、その生活を300年続けると宣言しているそう。

 

そもそも60歳の私が読者の対象ではないし、簡単に入手できないような本も多そうだけれどもちょっと興味をそそられるものがあります。

特に若い人は騙されたと思って読んでみるといいと思うな。