禿鷹の夜 逢坂剛 文春文庫 | うみパパのブログ

禿鷹の夜 逢坂剛 文春文庫

渋谷を縄張りとする渋六興業は南米のマフィアのマスダの仁義なきやり方に劣勢を強いられていた。

そんなところに神宮署生活安全課の禿富鷹秋警部補が現れ加勢してくれる。

禿富は通称禿鷹と呼ばれ、前の管区でも非常に恐れられていた人物で、冷酷非情で全くの異色警官だった。

マスダの殺し屋に恋人を殺された禿鷹は復讐に燃えて常軌を逸した捜査を始める。

 

ダーティーヒーローものの活劇です。

禿鷹は全く警察の組織にはまらず、渋六から顧問料を受け取り、無情に人を殺す。

禿鷹に比べたら渋六興業の構成員の方がずっと人間的な感情を持っている。

その相手のマスダの殺し屋もペルー人で全く非常な強敵で、彼も禿鷹から手ひどく痛めつけられた復習に燃えて二重の復讐劇による暗闘が繰り広げられる。

まああり得ない話ですがエンターテイメントと割り切れば面白い。