いねむり先生 伊集院静 集英社 | うみパパのブログ

いねむり先生 伊集院静 集英社

妻が死亡し、自身もアルコール中毒、精神障害を患っていたボクが、博打小説の大家でナルコレプシーといういつ何時急に眠り込む持病を持つ先生と知り合い、一緒に”旅打ち”と称して地方の競輪場を回ったりして交流していく中で次第に病が癒されていくが、先生が急死してその交流が終わるまでを描く。

 

ボクが著者で先生が色川武大、その他、井上陽水と思しき人物も登場し、かなり事実に近い小説と思われます。

普段は静かで、羞恥心が強いが、博打が無類に好きで、原稿の締め切りに追われて旅先でも仕事をしながら、大食漢で、とてもやさしくて、そして気が付くと寝てしまう先生が実にチャーミングに描かれています。

けっこう長い小説でしたが一気に読ませる面白さがありました。