今月の課題本は、コチラ!

 

 

会員制の文章執筆サロンに入会しています。

 

右矢印文章執筆サロン「ふみサロ」

 

今月の課題エッセイは、以下の作品!

 

 「鬼子の刃 2 〜 父と息子のエンドレス・ストーリー」

 

 2021年10月、僕は自ら作詞したオリジナル曲を発表し、歌い手としての活動も始めた。なぜ五十路過ぎてから歌も始める事にしたのか? それには父との関係が深く由来している。父の夢は“歌手になること”だったが、運命はそれを許さず、父は職人として働いてきた。58歳の時の事故が原因で車椅子の身体障がい者になってしまったが、その後のリハビリで復活、遂にはカラオケ大会で優勝。その後も20年以上歌い続ける事によって、地元では誰もが知る名物男になった。そんな父を僕は“いつか超えたい”と願っていた。

 

 父とて環境さえ悪くなければ学問のできる大人になっていたのではないだろうか? 出版だけで父を超えたなどと考えるのは、おこがましいのではないだろうか? 僕には生まれながらの声量がある。20代半ばまでは、歌が上手いと言われてきた。しかし30代以降しばらく歌から遠ざかっている間に、すっかり喉は錆び付いてしまっていた。ところが、再びマイクを握りしめ一心不乱に声を絞り出してみた結果、明らかに、とてつもなくアイデンティティーを感じる瞬間があったのだ。父との間に感じる深い血の繋がり。歌っている間だけ感じられる最高のエクスタシー、至福の満足感、人の子であるという安心感。説明する事さえ、今はまだ難しいのだが……

 

 育ての親との間に血の繋がりがなかった事を後になってから知った人が、本当の親を探し求めて彷徨う番組を時折見かける事がある。何者であるかを知らずして生きていくのは、本当に辛いことだろう。血の繋がりの神秘は、かなり不思議だ。僕は幼少期より国語は得意だったが、息子にも似たような性質が備わっているのには本当に驚いた。“替えが効かない人になれ!”と……僕は手を変え品を変え表現を変えながら息子には、そう繰り返し伝え続けてきた。

 

 エッセイだけじゃ物足りない。星野源のような、歌でも出版でも両方で活躍できる、癒し系のクリエイターを目指している。そうすることによって、真の意味で、いつか父を超えたい。それを目標にして、これからも日々精進していきたいと日々、決意を新たにしている。


★以下、リンク集!

※「鬼子の刃」Ver.1を、まだ読んだ事がなかった方は、コチラ!
 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓


※レガシーソング♪インタビューをまだ見た事がない方は、コチラ!
 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓