心身のバランスと鍼灸マッサージ4…ホルモンバランス編 | 鍼灸マッサージ師として皆さんに伝えたいことのブログプラス

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鍼灸マッサージ師として皆さんに伝えたいことに加え、2024年からは時事ネタや好きなものについて、日々思うことなんかも書いていくことにしちゃいました。

今回は、以外と知られていないことも多いホルモンバランスのことを書いて参りたいと思います。



1.ホルモンについて


A.ホルモンとは?

ホルモンとは、体内にいくつもある内分泌腺から分泌される物質であり、各内分泌腺より様々な種類のホルモンが主に血液中へ分泌されております。

血中へ分泌されたホルモンは、微量でも多大な効果を発揮することが出来、血中のホルモンを検出するのは困難であるため、それなりの設備がある施設にて検出することが可能となります。
検出されたホルモンの量を診ることで特定の疾患の有無を判断することができます。

ホルモンには、有名なものとして女性ホルモンや男性ホルモン、成長ホルモンなどがあり、よく聞く焼肉屋さんのホルモン焼きとはまったくの別物となります。

さらに、ホルモンは、内分泌腺から分泌される本来のホルモンとは別物である消化器系の胃や腸にて各種栄養素の分解を行う消化ホルモンと呼ばれるものもあります。

なお、
今回のブログでは、内分泌腺から分泌されるホルモンがメインとなります。


B.ホルモンの主な働き

ホルモンには、たくさんの種類があります。
各種ホルモンは、それぞれ固有の働きを果たしております。

簡単にまとめると以下のような働きとなります。

a.指令を伝える働きをするホルモン
身体の状態に合わせ各内分泌腺を刺激し「働きなさい」と指令を伝える働き

b.体内環境の維持に働くホルモン
・様々な物質代謝を促したり抑えたりといった働き
・免疫に関わる働き
・体内における水分や血中電解質の調整などの働き
・その他体内の安定(体温調整、環境への順応etc)

c.生殖に関わるホルモン
・男女の妊娠に関わる働き
・女性における出産や育児(母乳)に関わる働き

d.成長に関わるホルモン
一次や二次を含め成長や老化へ関わる働き

これらの働きは、内分泌腺の器官を含めた各器官の働きを調整したり、ホルモン単独が生体へ反応を及ぼすものとがあります。



2.各内分泌腺について

主な内分泌腺の器官としては以下のようなものがあります。


A.下垂体

脳内にある内分泌腺であり、前葉、中葉、後葉から構成されております。

分泌されるホルモン
a.前葉
・成長ホルモン
・甲状腺刺激ホルモン
・副腎皮質刺激ホルモン
・性腺刺激ホルモン(卵包刺激ホルモン、黄体形成ホルモン)
・プロラクチン
・乳腺刺激ホルモン
b.中葉
・メラニン細胞刺激ホルモン
c.後葉
・バゾプレッシン(抗利尿ホルモン)
・オキシトシン


B.視床下部

脳にある内分泌腺となります。
内分泌腺に含まないとされる考えもあるようです。

分泌されるホルモン
・副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン
・甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン
・成長ホルモン放出ホルモン
・性腺刺激ホルモン放出ホルモン


C.甲状腺

喉仏の近くにある内分泌腺となります。

分泌されるホルモン
・甲状腺ホルモン(サイロキシン、トリヨードサイロニン)
・カルシトニン


D.副甲状腺(上皮小体)
甲状腺の後ろにある内分泌腺となります。
米粒ほどの大きさのものが4つ集まって構成されております。

分泌されるホルモン
・パラソルモン


E.膵臓(ランゲルハンス)

膵臓は、胃の裏側にある内臓であり、膵液を分泌する外分泌腺としての役割とホルモンを分泌する内分泌腺としての役割もあり、内分泌腺としては3つの細胞に分類されております。

分泌されるホルモン
a.A細胞
・グルカゴン
b.B細胞
・インスリン
c.D細胞
・ソマトスタシン


F.副腎

腎臓の丈夫にある内分泌腺となります。
構造は中心部の髄質とその表面の皮質とから構成されております。

分泌されるホルモン
a.髄質
・カテコールアミン(アドレナリン、ノルアドレナリン)
b.皮質
・電解質コルチコイド
・糖質コルチコイド(コルチゾール、コルチコステロン)
・アルドステロン
・アンドロゲン
※この副腎皮質ホルモンと同様の効果としてステロイド等の薬物にも利用されております。


G.精巣

精子を生成する器官であり、男性ホルモンの分泌をしている内分泌腺となります。

分泌されるホルモン
・テストステロン
・アンドロゲン


H.卵巣

卵子がある器官であり、女性ホルモンの分泌をしている内分泌腺となります。

分泌されるホルモン
・エストロゲン
・プロゲステロン


I.松果体

脳にある内分泌腺ではあるが、7歳くらいが最も発達し、成人になるに向かいカルシウムが蓄積され退化していく器官となります。

分泌されるホルモン
・メラトニン


上記のようにホルモンにはかなりの数があります。
それらの作用についてをそれぞれ書いていくとかなり長くなりますのであえてこんな名称のホルモンがありますよ!といったご紹介までにとさせていただきます。


※扁桃腺
内分泌腺の[腺]とは分泌する器官を指すため、よく聞く扁桃腺は近年特別なにかを分泌するところではないため扁桃腺とは呼ばす扁桃とされてきております。


※乳腺
乳腺自体は内分泌腺では無く、外分泌腺にあたります。
乳腺は母乳を作る重要な器官であり、乳腺の増殖や成長、母乳の生産においては女性ホルモンをはじめとした各種ホルモンが大切な役割を果たしております。




3.鍼灸マッサージとホルモンについてと雑学

ここまで、ホルモンを色々ご紹介させていただきました。
しかし、ホルモンって聞き慣れませんし解りにくいですよね?

そこで、
数あるホルモンの中から鍼灸マッサージにて関係が深く、効果に期待出来ると言えるホルモンをいくつか掘り下げてみたいと思います。


A.成長ホルモンについて

成長ホルモンは、成長期の身体のみならず大人になってからも大切な働きをするホルモンとなります。

a.成長ホルモン分泌の仕組み
視床下部より分泌される成長ホルモン放出ホルモンが下垂体に作用することにより成長ホルモンが放出されます。
また、ソマトスタシンの作用により成長ホルモン分泌は抑制となります。

b.成長ホルモンの働き
・成長に関する働き
一次、二次成長期において骨の細胞分裂、増殖を促進させ、筋肉のもととなるタンパク質の合成を促す役割があります。
・代謝に関する働き
成長ホルモン自身の働きと共にその他の要素と協力し、代謝の促進、恒常性の維持、低決闘時の血糖値の安定やエネルギー不足時の体脂肪の導引促進などの役割があります。
ある程度まで成長した大人では、身体での成長ホルモンの役割としてはコチラとなります。

c.その他特徴
成長ホルモンの分泌は、睡眠や適度な運動により促進されます。
つまり、子供の成長、ケガの治癒、肌の新陳代謝などは睡眠時により促進されることになります。

d.鍼灸マッサージとの関係性
鍼灸マッサージを施すことにより、質の高い睡眠、自然治癒力の向上、代謝促進に加え、整えられた身体から分泌される成長ホルモンの作用により更なる代謝促進などが見込めるため、健康の維持や美容においては成長ホルモンと鍼灸マッサージとの関係性は非常に高いと考えられます。
睡眠以外にもより良い運動やトレーニングを行うためにも鍼灸マッサージは有効な手法だと思います。


B.女性ホルモンについて

女性ホルモンには、エストロゲンとプロゲステロンとがあります。

a.女性ホルモンの分泌の仕組み(女性の場合)
視床下部より分泌される性腺刺激ホルモン放出ホルモンが下垂体に作用し、性腺刺激ホルモンが分泌されます。
そして、卵巣を刺激し、卵巣よりエストロゲンやプロゲステロンが分泌されそれぞれの働きへと繋がります。

b.エストロゲン(卵包ホルモン)の働き
・第二次成長の発現
・卵包の成熟
・子宮粘膜増殖
・膣上皮の増殖
などの働きがあります。

c.プロゲステロン(黄体ホルモン)の働き
・子宮粘膜の腺分泌促進
・妊娠の維持
排卵抑制、基礎体温上昇
などの働きがあります。

d.その他雑学
・妊娠検査
エストロゲンが肝臓で分解され、残留物質が尿中で検出できます。
その残留物質の濃度により妊娠の有無の判断が可能となります。
・男性におけるエストロゲンの作用
男性の場合には、男性ホルモンであるテストステロンをもとにエストロゲンが作られ、その量は更年期女性と同程度となります。
・植物エストロゲン
大豆などに含まれているイソフラボンには、弱いながらもエストロゲンに似た成分が含まれており、様々なメディアにも取り上げられているがイソフラボンに限らず何でも過剰摂取には気を付けなければなりません。
取りすぎれば何でも毒になることもあります。
・様々な疾患へのリスク
更年期障害は、女性ホルモン分泌が減少する閉経後に発症しやすいのですが、女性ホルモン分泌が多い閉経前までの方が女性特有の疾患(子宮や卵巣、乳房などへの病)のリスクは高いと言えます。
かといって高齢の女性に全く無いとも限りません。

e.鍼灸マッサージとの関係性
女性ホルモンのバランスが乱れることで以下のような症状を来すことがあります。
・生理不順や生理痛の悪化、不正出血
・月経前症候群
排卵後のホルモンバランスの変化により、身体的な症状(頭痛、腰痛、肩凝り、便秘etc)や精神的症状(イライラ、不定愁訴、集中力低下etc)を起こすものとなります。
・自律神経の乱れ
こちらはホルモンバランスが乱れることによって起こる場合、自律神経が乱れるからこそホルモンバランスが乱れた場合とがあり、様々なケースが考えられます。
・不妊
・更年期障害
加齢によってエストロゲン分泌の低下により、のぼせ、めまい、動悸、発汗異常などが起こり、場合によっては欝などの精神症状を来すケースもあります。
・肌荒れ、ニキビ
・その他美容
上記のように様々な症状や悩みのもとが女性ホルモンのバランスに関わっており、多くのケースで鍼灸マッサージでの効果も期待できると思います。
具体的には、上記のような症状に合わせ、
骨格の歪みを調整
自律神経を介し卵巣や脳への刺激
経絡や経穴(ツボ)を用いた東洋医学的な全身調整
などの手法を駆使することで各種症状の軽減や改善、心理的な安定、美容的なアンチエイジングなどにも有効となります。


C.男性ホルモンについて

男性ホルモンには、テストステロンとアンドロゲン(精巣アンドロゲンと副腎アンドロゲン)とがあります。
なお、一般に男性ホルモンはテストステロンをメインにされることが多いです。

a.男性ホルモン分泌の仕組み
視床下部より分泌される性腺刺激ホルモン放出ホルモンが下垂体に作用し、性腺刺激ホルモンが分泌されます。
そして、精巣を刺激し、精巣よりテストステロンやアンドロゲンが分泌され、それぞれの働きへと繋がります。
女性の場合には、副腎よりアンドロゲンが分泌されております。

b.テストステロンの働き
・胎児のときや第二次成長期における男性器の発育
・たんぱく質合成促進
・精子形成、性欲増進
・骨や筋肉の強化や維持
・その他
動脈硬化やメタボの抑制、分泌量により脳の働きや心理、性格にも影響があるという説もあるようです。
つまり、精神的にもより男らしくなるということとなります。

c.女性におけるアンドロゲンの働き
陰毛の発育や性欲増進には副腎からのアンドロゲンの働きによって起こります。

d.男性における更年期障害
加齢によってテストステロン分泌が低下してきた際、集中力低下や無気力、不眠、不安感やイライラ、性欲低下、頭の違和感(重たいやモヤモヤ感)、発汗異常、勃起障害など個人差のある多種多様な症状を来す病となります。
女性に比べると加齢のみでの低下は緩やかなため発症しにくいとも言えますが、過度なストレスなど周りの環境や個人差によって発症リスクは異なります。
また、近年欝病との関連性なども指摘されているようですが、男性専門でトータル的な診断ができる医師がまだまだ少ないため因果関係はなんとも言えないと思います。

e.鍼灸マッサージとの関係性
男性ホルモンのバランスが乱れることで以下のような症状を来すことがあります。
・精神的な症状や悩み
・性欲低下や勃起障害
・自律神経の乱れ
こちらはホルモンバランスが乱れることによって起こる場合、自律神経が乱れるからこそホルモンバランスが乱れた場合とがあり、様々なケースが考えられます。
・不妊
・更年期障害
などなど
上記のように様々な症状や悩みのもとが男性ホルモンのバランスに関わっており、多くのケースで鍼灸マッサージでの効果も期待できると思います。
具体的には、上記のような症状に合わせ、
骨格の歪みを調整
自律神経を介し精巣や脳への刺激
経絡や経穴(ツボ)を用いた東洋医学的な全身調整
などの手法を駆使した施術となります。


※更年期障害のところに書いた[欝]につきましては、次回のブログ
[心身のバランスと鍼灸マッサージ5…心のバランス編]
に色々と書いていきたいと思いますのでそちらをご参照ください


D.その他雑学

ホルモンに関わることもあり、人体におけるカルシウムの大切さについてをご紹介したいと思います。

カルシウムと聞くと、まずは骨とイメージされるのではないでしょうか?

確かに骨の生成にはカルシウムは重要な役割を果たしております。

けっこう以外に思われることかもしれませんが、カルシウムは筋肉の収縮の際にも使われているのです。

あくまで個人的な見解なのですが、筋肉を収縮させずに過ごすことはほぼ不可能ですよね?

日本人は比較的カルシウム接種量が少ない人種とされており、数年前のデータでは唯一不足しているとも言われておりましたし、そこで、不足しながらも接種したカルシウムが筋肉へとたくさん使われてしまい骨に回る分が少なくなってしまい骨が脆くなってしまうのでは?と考えることができます。

カルシウムとホルモンの関係
甲状腺ホルモンであるカルシトニンの作用により、Ca(カルシウム)の骨への放出を抑え、血中のCa+(カルシウムイオン)濃度低下となります。
また、副甲状腺ホルモンであるパラソルモンの作用により、Ca(カルシウム)の骨への放出を促し、血中のCa+(カルシウムイオン)濃度上昇が起こります。

つまり、カルシトニンとパラソルモンの作用によりカルシウムのバランスが保たれている関係性となります。

今回は、カルシウムを例にしてみましたが、カルシウム以外にも様々な体内バランスを保つ上でそれぞれのホルモンやそれらの拮抗作用が重要な働きを果たしているのです。



4.ホルモンのバランスが乱れることにより起こる疾患や症状

ホルモンバランスの乱れには、腫瘍や肥大、その他の器質的な疾患によるもの、加齢やストレスなど器質的には異常はなくなんらかの原因で分泌機能へ異常を来すものとがあります。


A.医師による治療や処置が必要な疾患や症状

専門医による外科的処置や薬物療法が必要なものとなります。

例、
・バセドウ病(甲状腺機能異常)
・糖尿病の一部(膵臓の機能異常)
etc

詳しくは専門医にお問い合わせください。


B.鍼灸マッサージでも効果が期待できる疾患や症状

a.成長ホルモンバランスの乱れ
・こどもにおける成長の遅れ
・美容に関わる各種症状やお悩み・その他体内環境への影響

b.女性ホルモン、男性ホルモンの乱れ
・不妊症、母乳への影響など妊娠と産後の体内環境への変化
・筋肉のつき方や骨格への影響
・更年期障害(男女)

c.その他
精神的な症状、自律神経などその他の要素と複雑に絡み合うことで発症する様々な症状などなど

 

 

 

 

5.心とのホルモンバランスとの関係性

心のバランスとホルモンバランスとは、関係ないようですが、まったく関係ないとは言い切れません。

例えば、副腎皮質ホルモンなどのように、直接精神的なストレスへの順応という働きを持つホルモンもあります。

考え事や悩みなどによる不眠により成長ホルモン分泌へと影響を及ぼし、成長のみならず美容や自律神経を介した消化器系への機能低下、基礎代謝の低下など様々な事柄についても心との繋がりを示しております。

逆にホルモンバランスが乱れてしまうことにより、更年期障害など精神的な症状も来す疾患もあります。

つまり、より健康で、より美しくいるためにも心の安定とホルモンバランスの安定が大切だと思います。

そして、ホルモンバランスの乱れてしまい様々な疾患や症状が出現してしまったとしても適切な診断と適切な処置、メンタルのケアをお勧めいたします。



6.ホルモンバランスの乱れにおける鍼灸マッサージでのポイント


A.状態の把握

状態の把握とは、施術前や施術中において様々なお話を聞き、患者さん自身の生活スタイルや癖などを把握し、更に、筋肉の状態や歪み度合いなどを触診しながらお聞きした話から得た生活スタイルや癖と触診で得た身体の情報と照らし合わせます。

○○だから○○とかの決めつけるのはある意味危険と言えるかもしれません?

何故なら、人の心身は十人十色です。
生活スタイルや癖はもちろん、筋肉の発達具合、体格、性格や思考は人それぞれですよね!

かといって経験値の高い施術者であればある程度は、疾患や症状の原因と思われることは予測が可能となります。

つまり、医者でもありませんし、科学的な検査も施術処では出来ないため病態の確定は不可能ですが、予測できたいくつかの原因を把握していくことが大切となります。


B.インフォームドコンセプトとアドバイス

状態を把握できた後、それを解りやすく説明することにより、患者さん自身に状態を把握していただくことで、より良い結果へと繋がると思います。

大切なことは、患者さん自身が、「何故こうなったか?」を大まかにでも認識することにより、ご自身でもできる範囲の症状軽減や予防が可能となり、その上で施術を進めていくことによって更なる効果が期待できるのです。

そして、患者さんご自身では気づき辛い点として、疾患や症状の原因と思われる生活スタイルや癖への対策、解剖学的や物理的な理想的な姿勢や歩き方などのアドバイスもより良い結果へと繋がっていくと思います。
例えば、
お仕事中での姿勢へのアドバイス
寝具や寝方などより良い睡眠のためのアドバイス
靴のすり減りと替え時へのアドバイス
etc
ただし、患者さんご自身がストレスを感じないよう心掛け、アドバイス内容や言い回しに気を付けなければなりません。

※患者さんの中には、グダグダ説明されるよりも黙って治してもらいたいとご希望される方もいらっしゃるかもしれませんよね?
施術者が色々と話かけながら施術を進めていくのには上記のような、より良い結果を感じていただきたいとの想いからですのでご理解していただければ幸いです。
尚、大抵の施術者はその辺りは察しながら施術を進めているとは思いますが、察し切れていない場合もあるかもしれません
その際には、よりリラックスされるためにも施術者へとその胸を伝えてあげてください


C.施術

ホルモンバランスの乱れることによる疾患や症状における鍼灸マッサージには、大きく分けると患部への局所治療と全身を整える全身治療とがあります。

ここからはよくある疾患や症状への施術について書いていきたいと思います。

a.更年期障害
一般的には、閉経後の女性に発症することが多い更年期障害ですが、近年は男性にも起こり獲ることがわかってきました。
具体的な症状には個人差があり、頭痛や一部位ののぼせ感などの局所的な症状、イライラやヒステリックなどの精神的な症状、その他全身症状と様々なものがあります。
鍼灸マッサージでの施術では、個人差のあるある各症状へ応じた施術と全身のバランスを整えるような感じの施術となります。

b.不妊
不妊症の原因には、様々な要因があるため器質的な異常が無く、生殖機能の低下や精神的な要因での不妊などでは鍼灸マッサージも有効となります。
施術としては、自律神経バランスやホルモンバランスなどをトータル的に整えるような感じとなります。

c.薄毛
薄毛などの毛に関するお悩みには、精神的な要因以外にもホルモンの影響によるものも一部にはあります。
基本的には、患部への血流を改善させるような施術となります。

d.美容
リフトアップや全身の調整のみならず、自律神経バランスやホルモンバランスを整えることで美肌効果など中から綺麗にという感じの効果が見込めます。

e.性別に合わせた筋肉トレーニングへのアドバイス
男性には男性らしい筋肉の付け方、女性には女性らしい筋肉の付け方があります。
これらの特徴を考慮したトレーニングへのアドバイスも重要ではと思います。

f.乳腺マッサージ
産後における母乳対策や乳腺炎予防のために昔から助産師やマッサージ師により行われてきているようです。
私は、男なためあまり依頼も少ないですし、母乳は出ないのでなんとも言えませんが、かなり乳腺を刺激され痛いらしいですね?
それでも乳腺炎予防や母乳の出が悪いなどに対してはかなり有効だと言えます。



ここまで、心身のバランスと鍼灸マッサージ4…ホルモンバランス編を書いて参りました。

次回は、心身のバランスと鍼灸マッサージシリーズの最後となる[心のバランス編]となります。

お楽しみに・・・(笑)




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私は、医療従事者として必要な解剖学や臨床医学などの基礎医学と専門である経絡経穴などの東洋医学を4年間に渡り学び、2002年に鍼師・灸師・按摩マッサージ指圧師の国家資格を取得しました。

免許取得後は、ゴルフ練習場内のマッサージルーム、各患者さん宅やビジネスホテル等への出張、鍼マッサージ整骨院(副院長)、鍼灸マッサージ治療院に勤務し、老若男女の様々な職業の方々やプロ・アマのアスリートの方々を施術させて頂き技術を磨き知識と経験を得て参りました。

鍼や指圧マッサージ、ストレッチやテーピング等を組み合わせ、各症状に応じたオーダーメイドでオリジナルの施術を精一杯させて頂いております。



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