私が初めてダイソンの掃除機と出会ったのは小学生のときである。家電量販店の掃除機売場に一つだけ異彩を放っていたのを良く覚えている。

当時のダイソンは大きい、重い、うるさいと三拍子揃っていて、価格も9万円程だった。

しかし、紙パックを使わずに遠心分離するという技術は少年時代の私を虜にした。親にも勧めたが、吸引力が弱いということで却下された。


ダイソンが日本で売れるようになるなんて、その当時は夢にも思わなかった。


あれから十数年、ダイソンの掃除機は日本でヒットした。ブランドと値段で物の価値を判断してしまう日本人には魅力的なのだろう。


殆どがコードレス化され、かつての良き時代のダイソンは無くなってしまった。
少年時代に憧れたダイソン。もう今のダイソンに触ることはないだろう…。