日本に正規輸入されているMieleの掃除機は、モーターヘッドはなく、タービンヘッドのみである。
Mieleの表記では
モーターヘッド=エレクトロブラシ
タービンヘッド=ターボブラシ
となっている。
ターボブラシとは吸引する空気の流れで内部のファンを回しブラシを回転させる機構である。つまりモーターなどを使用しない為、故障の心配が少ない。しかし、ブラシの回転パワーはモーターヘッドには劣る。
このターボブラシは絨毯の質によって、ゴミの捕れ方がだいぶ違う。
海外製のウールのカーペットでは、上手くゴミを集塵してくれるが、問題は日本製のカーペットである。
日本製のカーペットは合成繊維を使ったり、織りの粗い、粗悪な物が多く、すぐに毛足が寝て癖が付いてしまう。
そうなると、ヘッドのブラシで掻き出せないどころか、ブラシの回転が止まってしまう現象が起こる。
このターボブラシは海外の高品質なカーペット用に設計されている為、日本製の品質の悪いカーペットでは、その性能を十分に発揮できていない。
モーターヘッドならば問題ないのだが…
上部にはスライド式の空気取り入れ口があり、ブラシの回転が弱い場合はここから空気を取り入れる。
ブラシは取り外しが出来ない為、ブラシを洗うことはできない。
黄色のネジをコインで回すと、このようにブラシ外周が外れ、メンテナンスができる。
ブラシは2重に螺旋を描いており、ダイソンのアニマルプロほど固くも無く、国産ほどヤワでもない。程よい固さで、カーペットを傷める心配は少ないと思われる。
先ほど延べたように、カーペットとの相性が合えば、最高の性能を発揮してくれる。
耐久性も高く、質実剛健なデザインは、如何にもドイツ製と言ったところ。