今年になって上海釣友会の活動は活発になってきました。会則ができ、会費の使い方も効果的になってきて、何よりも釣行のペースが上がってきたのが素晴らしい!というわけで、今期第2戦にも参戦してきました。地元の船長が常用する定番仕掛けで結果を出すことができて、前回のリベンジを果たすことができました。

 

スズキ 45-77cm x5 4.05kg, 2.55kg他)

カサゴ 18cm x3

アナゴ 42cm x1

リリース

カサゴ 多数

 

最近見つけたアプリ。世界各国の釣り場を選ぶと、潮汐や天気予報、風向風速や波高などを表示してくれます。今回の予報はこんな感じ。

 

今回の参加者は、会長はじめ以前からの常連さんと、鳴門で鯛ラバを極めたが上海で釣りができるなんて思ってもみなかったという初参加の方含め、全部で7人。1隻の船の定員ギリギリ、バスも前回より一回り小さく、コスト的にも期待できます。

 

68()から端午節の三連休に合わせ、水曜の夜にいつもの会長のお店、布良瀬に集合、9時半出発です。前回はバスで散々な目にあったので、今回は別の運転手で、22人乗り(大型)ではなく17人乗り、GPS非搭載の車を指定し準備万端。

 

想定外だったのは、15人乗りの車が来てしまったこと。いつもは12席を確保し多少なりとも休めるようにするのですが、7人で15人乗りだと、荷物を積むと使える席は10席になってしまい、おまけに古い車でサスがビヨンビヨン。スピードを出すが蛇行癖のある運ちゃんというオマケ付きで、落ち着いて眠れないままにいつもよりかなり早く、午前2時過ぎに石浦漁港に到着。

 

4時出発の船はもちろん姿はなく、電話で催促したところ、30分くらいで来てくれて、港の決まりでは4時出船なのにもかかわらず、3時に出船することができました!

 

いつものように漁山の釣り場まで3時間の間、二段ベッドで仮眠をとります。今回の船には魚探がついている!これまで何隻かに乗りましたが初めてです。

ホンデックス、さすが日本!

 

釣り場に着いたのは朝6時。5時の干潮後でこれから上げ潮を待ちながら感覚を慣らしていけるという理想的なタイミング。

 

今回はタオバオで買ったオキアミコマセ1.5kg(送料込で42=710)と、Kさんが買ったアオイソメ(1パック50gくらいで10=170)を試してみました。

間もなくKさんに黒鯛が!先月と同じようにコマセを振り続けての価値ある1枚!

 

しかしその後は続かず、カサゴがポツポツかかる程度。

 

動きがあったのは10時頃、上げ止まりの潮の頃に、スズキがバタバタと。会長が2本、Yさん、Sさんも上げました。皆さんお見事!

 

 

自分はといえば、1本はオキアミコマセに夢の天秤47cm、ハリスはフロロ4号の3mPE真鯛鈎9号という本気モード仕掛けで振り続けましたが、コンスタントに上がるもののカサゴばかり。どうやらコマセが効きすぎたようです。

そこでハリスを4mにして群れから離れて見ている(だろう)キビレを狙いますが、起伏の激しい地形のタナ取りに苦労し、貴重な夢の天秤(日本からの出張者に買ってきてもらった)もビシカゴもロストしてしまいました。

 

もう1本の竿は、会長直伝の胴突き3本鈎。縦糸はフロロ8号、結びコブと極小ビーズ、極小サルカンでフロロ530cmのハリスを出し、チヌ鈎4号を1m間隔でつけたもの。

付け餌は下からアオイソメ、イカたん、イカたんの順。イカたんは昨年秋に会長が50cmクラスの真鯛を釣ったという実績のある餌。捨て糸70cm60号重りをつけて置き竿にしました。

 

1本目の夢の天秤竿を手持ちにしながら横目で様子を見ていたのですが、イカたんにカサゴがくるくらいで、結局2時間くらいで見切りをつけて引き上げてしまいました。

 

夢の天秤仕掛けが高切れで夢と終わってしまい、いつものタックルベリーの中古108円天秤に変えてコマセカゴも一旦外して活きエビを投入して間もなく、グン、グン、と短くしかし強く引き込むアタリが。次のアタリを息を殺して待つこと23秒で今度はグイーンと竿先が真下に絞り込まれた。おおお、いきなり本命の鯛か!急いでドラグに手をやり、程よく緩くなっているのを確認してから等速巻きをスタート。その時は20mほど出た状態でしたが、10mくらいまではおとなしく巻かれてきたと思ったらいきなりまたグイーンと斜め下に走られた。これまで感じたことのない重さに、これはスズキだな。会長から、ゆっくりでいいよと励ましてもらいながら、10分くらいのやり取りの挙句にようやくネットインしたのはこのスズキ。

 

77cm4.05kgは今回の釣行一番の大物でした。今回はPE2.5号と太くして新しいものに巻き直し、ハリスもフロロ5号にしてあったので安心して等速巻きができましたが、今季初のスズキにドキドキでした。

 

スズキの時合いがあったのは午前10時から12時くらいまで。満潮11時をはさんで潮止まりの時でした。セオリー通りにはいかないものですね。

 

午後は自分はパッとしませんでしたが、皆さんはポツリポツリと。バラエティ豊かが今回の特徴かも。

 

Kさんはハモ。真鯛も。

 

会長は石鯛。有言実行はお見事!

 

漁山の定番キジハタも。

 

さて2日目。5時に出船です。いつものように島周りのカケ上がりに船をつけて第2ラウンド開始。30分ほどで会長がスズキを上げました。

 

2日目は自分にツキが回ってきました。7時ごろ再びくんくんという強い前アタリに続いてグイーンと引き込むスズキのアタリ。50cmに届かないながら無事ネットイン。10分と経たずにまた同じアタリ。今度は軽めでしたが、上げてみると40cm超クラス。さらに、すぐに続けてまた同じアタリが。今度はかなり重いぞ。やがて上がってきたのは60cm程度、2.55kgのスズキでした。

 

20分ほどの間に3本続けて釣ったのは、上げ3分の頃、23mのカケ上がりで下は砂混じりの岩礁。自分のこだわりの天秤をやめて、漁山の船長達の定番仕掛け、ミツマタサルカンでハリスは52.5m、捨て糸50cmでベタ底で活きエビを泳がせる釣り方。漁網の沈んでいない底だとわかり果敢に底に這わせたのが奏功。ポイントが全ての三連発でした。その後しばらくしてもう1本スズキを追釣。11時半の沖上がり直前には細めながらアナゴを釣り、穏やかな気持ちで納竿しました。

 

振り返ると、鯛にカスることもできなかったのが残念です。とはいえ、前回までの我流をしまって、地元の定番仕掛けで基本に忠実に底を取り続けた結果、スズキ5本は出来すぎでした。少し気持ちの余裕ができたので、次回はまた鯛系を狙って夢の天秤とオキアミコマセに集中してみようかと思います。カサゴをいかにかわすか、の作戦を考えながら次の準備をするのが楽しみです。

 

7時過ぎに会長のお店布良瀬に到着。早速打上げです。

 

まずは余った付け餌の唐揚げ。

ちなみにビフォーはこんな感じ。

 

そして私のスズキは見事なお造りに。

 

今日は日本酒フェアとのことで升酒で。

 

メインはやはり会長の石鯛。

 

スズキは塩焼きでも。

新鮮だからふっくらして美味!

 

そしてスズキの3品目は、握り寿司です。

日本のスズキよりさっぱりしていますが臭みなど全くなくほのかな甘みが広がります。

 

3本ほど釣れたアナゴは珍しい刺身に。湯引きした皮は油がほどよく抜けてすばらしい!

釣った方がお立ち台というのが決まりです。

 

そしてハモは湯引きしてハモ鍋に。もちろん鍋が出来上がる前にハモをつまみ食いもOK

 

 

中国の三連休の前半2日を使っての釣行は、天候・潮にも恵まれて、おまけに次の日も休みということで、長旅のあとの酔いも手伝ってあっという間に更けていきました。

次回は7月8-10日。仕事の段取りをつけてぜひまた参加したい!今度も地元の胴突き仕掛けで手堅くいこうか、それともやっぱり「自分で釣った感」を味わえるコマセビシのテンビンでいくか、今から作戦を練るのが何よりも楽しみです。