2014年12月6日(土) 大津 晴れ 14度 水温15度 北西1~3m 大潮(干潮10:35)

今年初の大津出港。ヤマダ沖28mでアジが3つ、その後丸根でクロダイ。大さんに足を向けて寝られません!

釣果
クロダイ 52cm x1
マアジ 20-22cm x3
マルアジ 32cmx1
20141206.jpg 

小川貸しボートの閉店を惜しみつつ、記念にともらったアンカーロープで用意したフォールディングアンカーを荷物に加えて大津港に向かう。石田ボートは混んでいるかと思ったら、「今日はそんなに混んでいないよ」とのことで、すでに水際に並べられているボートの一つに荷物を積んで、魚探のセッティングや竿やタモなどを効率良い位置に並べて出撃を待つことができた。小川ボートでは待つことがなく、荷物を積んだらすぐにスタートだったので、ちょっと時間があるのはありがたい。

他の皆さんも静かに出撃に備えて準備・イメトレをされている様子。もしかしたらこの中にいつもお世話になっているブロガーさんがいるのかもしれないと思ったが、クーラーボックスにニックネームが書かれているわけでもなく、見当をつけて声をかけることもできず、そのまま10分前に促されてボートに乗り込むと、すっとスベリを押されて今年初の大津に出た。転校生が教室に入る気分。

幸い波も風も穏やかな予報だったので、まずヤマダ沖28m付近を目指すことにする。今回から坊主上等精神を貫くはずだったが、小川ボートの急な閉店によって勝手がわからない大津にしたため、まず勘のあるヤマダ沖、去年の冬まずまずだった深場28m付近でアジの様子を探り、釣れたら泳がせを始め、その後は根のあるところで坊主釣法にという、なんとも守りの姿勢。

ヤマダ沖を目指す途中、丸根の西23m付近でなかなかよさげなアジの反応。迷ったが、今日はアジではないと言い聞かせて、目的地に10分ほどで到着。アンカリングの前に28m付近から下の瀬根の方面に向けての駆け上がりをじっくり見て回るが、魚探の反応はまったくない。安浦方面を見ると、懐かしの黄色ブイが見えたが、さらに600m以上も漕いでいくのも大変だし、できるだけ根と砂地の境目にくるようにと念じてアンカーを投入。

最初の竿は、泳がせ用アジを釣るためと言い聞かせてサビキ。シコイワシが釣れたらそのまま沈めてわらしべ作戦という欲深い精神で、坊主上等精神をあっさりと諦めている。
2本目はビシ1.7m。これもまずお土産を確保してからロングハリスでじっくりという言い訳作戦。

そんな邪心にもかかわらず、まもなくサビキの竿ががくんがくんと揺れ始めた。巻き上げるとけっこう重い。水面に見えてきたのは大きなアジ。さすが大津、と思い引き抜くと、体型がスリムで少し青みがかった、マルアジだった。最近は大津のブログでも出てこなかったが、久々の対面。血抜きをしようとして、バケツがないことに気づいた。しかたなくレジ袋に海水を入れてその中で血抜きをした。

ビシのほうにもアジのあたり。20cmくらいのマアジだったので、サビキ竿は泳がせ竿に変更。ビシはもう少しお土産をと考えて1.7mのまま続け、1時間ほどでマアジを3つ釣った。

8時半ころになりアタリが全くなくなった。カップ麺をたべ、次の移動先を考える。やはりロングハリスをやりたいので、確か富士山出しでも真鯛の実績があったかと思い、移動を決断。

フォールディングアンカーは1.5kgにした。軽いのは何よりもありがたいが、うまく引っかからないと、KAKEさんに頂いたアドバイスどおり走錨してしまうようだ。

丸根を横断して富士山出しへ。初めてで場所がよくわからなかったが、2人乗りの方がいたので教えてもらい、根際の駆け上がり23mくらいのところにアンカリング。
泳がせ竿は引き続き継続。ゆっくりと移動してきたので、アジはまだ元気に泳いでいてくれる。貴重なアジなので簡単に引退してもらうわけには行かないのだ。

もう1本の竿のビシ仕掛けは、いよいよロングハリスに変更。チヌ4号、クッションゴム1m+フロロ4号5mでスタート。
しばらくエサ取りにかじられるがアタリがまったくわからない。1時間ほど辛抱の時間が過ぎた。置き竿にしていたとき、ふと見ると竿先がぐいーんぐいーんと引き込まれている。きたか!と思い、竿を股のあいだに鋏み魚信を感じながら、泳がせ竿を水面ギリギリまで高速で巻き上げた。アジにはすまない。
時刻は9時半。そうして改めてロングハリスの竿を手に取り、ゆっくり一定の速さで巻き始める。道糸は20mから10mのあいだで行ったり来たり、巻いては出される、を3、4度繰り返す。引き込む時も下の方にじわぁと引くので、これは間違いない、と確信し、はやる気持ちを抑え、慎重に、PEの色を見ながら、PEとリーダーラインの結び目まできた。そこがガイドに引っかかって一瞬あせったが、もう一度巻くとすっと入り、いよいよカゴを引き上げ、ロングハリスを手にとった。

水面下に目を凝らすが、ボートの下に入っていてまだみえない。ロングハリスになってからまたするすると引き込まれたがようやく姿が見えた。で撮った写真がこちら↓

ホシザメ.jpg 

どなたかのブログでみつけた言葉「サメも練習になる」がふと思い出された。確かに慎重にここまで引き上げたのは、またとないシミュレーションだった。
鈎が外れそうにないので、やむを得ずギリギリのところでハリスを切ってお帰りいただいた。

5mのロングハリスは、新しい鈎を結び直し、4mになった。場が荒れたことだしそれまでこれというアタリもなかったので、移動を決断。最近の実績は聞かないが、近いので丸根を目指し、丸根が猿島方面に向かって下がっていく斜面、落ちきる手前の23mあたりにアンカリングし、4mになったセミロングハリスを落とした。

ここでも餌はかじられるがはっきりしたアタリはない。魚探には時折りアジのようなそうでないような反応が出るが、正体はわからない。
泳がせのアジは背中の傷が深くなったので、まだ泳いでいたが回収。これまでがんばってくれたことを感謝しつつ謹んでフライで頂くことにする。

泳がせ竿はまたサビキに替えて様子を見る。するとシコイワシが2つほど掛かってきた。これはそのまま泳がせようと、再び下に下ろしておいた。

セミロングにぐいーんというあたりが来たのは12時半。またサメか、と思いながらもさっきと同じように、引きに合わせて糸が出たり巻取れるギリギリの強さにドラグを調整し、慎重にゆっくりと巻いていく。3、4度かの上げ下げで、10mを切ったあたりでのっそりとただ重い手応えになったので、今度は本命かもと思いながら、ビシを引き上げ、ハリスを慎重にたぐり寄せる。水面に浮かんだクロダイを見て、写真を撮る余裕などない。タモを頭から入れようとしたが、目を覚ましてしまいまた水中へ。ハリスを2本の指でつまみながらするすると緩め、止まったところでふたたび慎重にたぐる。今度は無事ネットインした。アタリがあってから15分くらいもかかったか。前回よりサイズアップの綺麗なクロダイは、すのこの上で観念した様子でじっとしていた。

今回はここまで。その後砂地に向かって走錨していったので、そのまま流していたが、シコイワシには青物もヒラメのかかる気配もなく、1時半過ぎに片付けに入った。

石田ボートで写真を撮っていただいたのは初めて。坊主上等はあっさりと諦めたが、師匠大さんのご利益とビギナーズラックのおかげで、予想外の釣果でした。大さん、この場を借りてまたお礼申し上げます。

今日の軌跡はこちら↓けっこう走錨しました。
20141206軌跡.png