前回の「天城越え」の続きです

 

 天城越えが収められている「黒い画集」を読みました。

 

 序盤は一文一文が短くて淡々と話が進んで行く感じでした。
 

松本清張氏は当然、文豪なのですが下手に洒落た文章があるのではなく、余計な説明が削ぎ落とされている、といった感じでしょうか。

主人公の「焦り」みたいなものが出て来て、初めて文章がが長くなったり、句読点が増えるといった感じがしました。

 

一人称で書かれているから、そういった文章のメリハリで心理的状況を表現されたのでしょうか。

 

短編だけど、本当に読み応えがあります。読んだ後にも余韻が半端ではない・・・

 

 

 大正生まれの人が出てくるような話だから、スマホやインターネットは出て来ません。

 

でもそれが逆にものすごく限られた地域の話であるはずなのに、世界を広げます。

 

 世に知られた名作だから、今更かもしれませんがネタバレすることは書きません。

 

 ただ一つ、映画やドラマはこの小説を膨らませた話なので、メインキャラクターの一人である大塚ハナさんのエピソードは映像の世界ほど派手ではないです。なので、映画やドラマを先に観てからだと、天城越えを読んだ時にはちょっと驚くかもしれません。

 

 あと、最後に・・・この「黒い画集」には「凶器」という短編小説もあります。

この話を参考にミステリー作られた方も多かったのではないかと思いました。

 

 
 
 
 

 

 

 

 

 

 口論となった女性の右腕が一滴の血も流さずに肩から外れて床に落ちた。

 

 


 対応した医師が彼女のマスクを取ると、そこにあるはずの口はなかった。

 ―― 何かが始まったのだ。

 


【横須賀雨 ”レイニー” ジョニー】

 

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