友人が厳しい決断をしました。
昨年、彼女は上顎がん粘表皮がんを罹患しました。
希少がんで抗がん剤、放射線は有効で無く、深い所にまで侵潤しているので上顎と全ての歯をとって太ももの皮膚で上顎の再建手術しか道がなくて、上顎の骨がなくなるために、一生入れ歯も入れることが出来なくて
顔も変形するという過酷な診断です。
彼女は悩んで悩んで無治療を選んだそうです。
歯のない姿で顔もへこんでしまって、がんはしっかり取りきっても、その後、きっとうつになるか、引きこもりなってしまうと考えると
手術はせず、このまま何もせず無治療で今のままの姿で生きて行きたいと考えられたそうです。
凄く、難しい選択です。
ご家族はどんな形でも生きていてほしいとおっしゃったそうです。そのご家族のお気持ちも良く分かります。
私も声帯を無くす手術を辞め
化学放射線療法にしました。
人生が短かくなっても、今の自分と同じ様に日々暮らし生きていきたいと思い選択しました。
自分の人生です。
自分が生きたい様に自分で選ぶ
これが、後悔しない選択肢だと
今でも、確信しています。
彼女の選択を誰も否定出来ません。
友人としてはその決心を応援するしか出来ませんが、彼女が選んだ道を彼女が後悔する事はないと信じます。
電話の声は、とても元気で、お互い頑張って
また、会いましょうねと約束しました。
人生をどう選ぶか。
いずれ人間は亡くなります
全ての人が必ず召されます
それまで、どう生きるか
エントリロールをどう綴るか
自分にとって後悔しない形
難しい決意ですが
本人にしか出来ません。
彼女の決断に敬意を払い
尊重して、心から祈りたいと思います。

ご自分が大変な時に………………
優しい方です。