個人的に地雷だと思ってる方の特徴を書いてみます。
といっても総数はそこまで多くないので参考程度に。

1,姿勢をものすごくシビアに指摘する。

例としては発声してるときに壁にかかと、尻、背中(肩)、後頭部をつけさせたりするタイプ。
正しい姿勢は筋肉への負担が最小限になるため、理論的に声は出しやすくなるはずなのですが、正直からだが歪んでいる人がほとんどな現代、これをやると大抵首や肩が緊張して終う人が大半です。使ってないせいで弱っていたり、普段取らない姿勢をとるために、支えている筋肉がガチガチになることが多いです。加えて言えば、ボイストレーナーは姿勢の矯正が本業ではありません。指導された姿勢が正しいものという証拠はどこにもないんですね。
素直に整体(これもまたピンキリなのですが)やらピラティスやらで直した方が数十倍効果的でしょう。
いきなり完璧を求めるのではなく、少しづつ自分の体に合わせて矯正しないとどこかに負荷がかかるのは当たり前ですね。


2,いきなり声量を求めてくる

ある程度はしょうがないとは思いますが、声にはウォーミングアップが必要です。
それに声を出し馴れていない人は当然発声に関係する筋肉も相応の状態になっていますので、目覚めるのには時間がかかります。
他にも、体格の良い人に対して「楽器はあるんだから出ないはずがない」といったようなことを言ったりして、延々と声を張らせ続けるようなタイプもこれに該当します。


3,一に腹式、二に腹式、三に腹式

これは最近はある程度認知されてきたことかと思います。
必須技能だとは思いますが、腹式呼吸そのものは発声に直接的に関係ありません。
間違っても腹式呼吸ができたからと言って、腹式呼吸を使って声が出せたからと言って、声域が広がったり、スタミナが格段に向上したりなど、発声が変化することはありません。
声帯が振動する際、ベルヌーイの定理というものが働いていますが、これを曲解した結果
「強い息を使えば声帯が勝手に閉まるから喉は使うな!」と指導する方もいらっしゃいます。
ネットのおかげで知識が簡単に手に入るようになった弊害ですね。
詳しくは別項で書こうと思います。
一つだけ書くとするならば、強すぎる息をぶつけると声はひっくり返るもしくは割れてしまいます。
必要なのはコントロール性であり、その点腹式呼吸は歌唱や演技に適していると言えますが……。

続きます