「手遊び」は、保育園や幼稚園で毎日のように使われる活動です。
「グーチョキパー」「むすんでひらいて」「げんこつやまのたぬきさん」など、大人も覚えているものがたくさんあります。
でも、なぜ保育の現場でこんなにも手遊びが重視されているのでしょうか?
ただ楽しいだけ? 歌うため? 場をつなぐため?
実は手遊びには、子どもの発達を支え、保育者と子どもをつなぐたくさんの意味があります。
手遊びの持つ教育的価値をわかりやすくお伝えします。
■手遊びは「遊び」ではなく「学び」
大人にとっては何気ない時間でも、手遊びは幼児教育の大切な要素です。
なぜなら、手遊びには次のような発達を促す働きがあるからです。
◎指先を動かすことで脳が刺激される
◎音楽に合わせて動くことでリズム感が育つ
◎歌詞を覚えることで記憶力が鍛えられる
◎保育者と一緒に行うことで安心感と信頼関係が深まる
例えば、「グーチョキパーでなにつくろう」という手遊び。
グー、チョキ、パーという3つの手の形を切り替えることは、「指先の発達」と「脳の切り替え」を同時に促しています。
そして何より、「できた!」という成功体験が、子どもたちの自信につながります。
手先の器用さ、思考、言葉、感情。
手遊びには、数えきれない育ちの要素が詰まっているのです。
■手遊びが「心」を育てる理由
手遊びが優れているのは、身体の発達だけではありません。
実は、それ以上に大きいのが「心の育ち」への影響です。
手遊びは「目の前の大人と一緒に楽しむ」活動です。
そこには、ただの遊び以上の関係性が生まれます。
・先生と目が合う
・笑顔を交わす
・同じ動きを真似して、一緒に楽しむ
この積み重ねが、子どもにとって「この人と一緒にいると安心する」という感覚につながります。
その安心感こそが、集団生活へと入っていく力になります。
保育の専門知識では、これを「愛着形成」と呼びます。
手遊びは、子どもにとって単なるレクリエーションではなく、
「保育者と子どもが心を通わせる時間」なのです。
■なぜ手遊びは入園直後によく使われるのか
4月。多くの園で、新入園児は泣きながら過ごします。
不安・緊張・戸惑い。そこに少しずつ子どもをひきつけ、保育室に安心感をつくり出すのが手遊びです。
◎言葉がわからなくても楽しめる
◎道具がいらない
◎その場で始められる
◎先生の声や表情で安心できる
だからこそ入園直後の導入に最適なのです。
保育の現場では「泣いている子どもを手遊びで引きつける」ことが、保育者に求められる力でもあります。
■手遊びは保育者の表現力を示す場でもある
同じ手遊びでも、「楽しい!」と感じさせられる人と、何となく終わってしまう人がいます。
その違いは「表現力」です。
・声の強弱
・間の取り方
・子どもを巻き込む工夫
・歌いながら動くリズム感
保育者の表情や声の表現力があるほど、子どもたちは引き込まれていきます。
だからこそ、手遊びは「保育者の力量が見える活動」とも言われています。
■ヨコセンでは手遊びを“深く学ぶ”
横浜高等教育専門学校(ヨコセン)は、教育・保育の専門学校として2年間で教員免許や保育士資格を取得できる学校です。
授業では、ただ手遊びを覚えるだけではありません。
◎なぜその手遊びが発達を促すのか
◎どの年齢にふさわしいのか
◎歌詞や動きの意味は何か
◎どうすれば子どもが集中できるのか
こうした背景を理解しながら学びます。
「とりあえず覚える」のではなく、「意味を理解して使う力」を身につけられるのがヨコセンの特長です。
また、ヨコセンではキャンパス内に保育室があり、子どもと実際に触れ合える機会も用意されています。
学んだ手遊びを、すぐに実践し、その効果を体感できる環境が整っているのです。
■これからの保育に必要なのは「引き出す力」
保育は、ただ教える仕事ではありません。
子ども自らが「やってみたい」「楽しい」と思える場をつくる仕事です。
手遊びはその入口。
保育者が上手に手遊びを使うことで、
子どもは安心し、笑顔になり、心をひらきます。
その後の遊び、活動、園生活につながる“最初のスイッチ”が手遊びなのです。
■手遊びを「技術」ではなく「教育」として学ぶ
ヨコセンが大切にしているのは
「保育の学びを深く言語化できる人を育てること」です。
なぜこの歌がいいのか
なぜこの動きを取り入れるのか
なぜ子どもが笑ったのか
その理由を語れる人は、現場でも信頼される保育者になります。
経験と感覚だけに頼るのではなく、「根拠ある保育」を実践できる人こそ、子どもを理解できる教育者なのです。
■手遊びは保育の入り口、子どもの育ちの土台
小さな手を動かしながら、大きな発達が進んでいく。
手遊びとは、まさにそんな活動です。
子どもが笑う。
先生も笑う。
その意味を知り、活かせる人になるために。
ヨコセンでは、教育と保育を深く学べるカリキュラムを用意しています。
■保育や教育を学びたいあなたへ
手遊びひとつにも、深い教育的意味があります。
この奥深さを学べる2年間が、あなたの未来を支える財産になります。
横浜高等教育専門学校(ヨコセン)は、
「子どもが好き」という思いを
「保育・教育の専門性」へと育てる学校です。
ただ資格を取るだけではなく、子どもの心に寄り添える教育者としての姿勢を育てます。
保育の本質を学び、子どもたちの笑顔をつくる仕事をしたい。
そう思ったら、ヨコセンで学んでみませんか?






