近年、保育の現場ではさまざまな雇用形態が増えています。その中でも注目されているのが「派遣保育士」という働き方です。

 

正職員でもなく、パートでもないこのスタイルは、柔軟に働きたい方や、自分のライフスタイルを大切にしたい方に選ばれることが多くなっています。

 

しかし、派遣という働き方にはメリットだけでなく、当然デメリットも存在します。

 

今回は、派遣保育士として働く上でのメリット・デメリットを分かりやすく解説し、どんな人に向いているのかを詳しく紹介します。

 

 

  派遣保育士とは?

 

派遣保育士とは、保育園や幼稚園と直接雇用契約を結ぶのではなく、人材派遣会社と契約し、そこから紹介される保育施設で働く保育士のことを指します。

 

勤務地や勤務時間は派遣先によって異なり、期間限定で働くケースもあれば、長期的に同じ園に勤務することもあります。

 

この働き方は、保育士資格を持ちながらも正規雇用を避けたい方や、結婚・出産・育児などで一度現場を離れた後の「リスタート」を希望する方にも選ばれているのが特徴です。

 

 

  派遣保育士のメリット

 

1.働き方の自由度が高い

派遣保育士の最大の魅力は、勤務時間や曜日などの希望を出しやすいことです。

 

「週3日だけ働きたい」「午後の時間帯だけ働きたい」「フルタイムでしっかり働きたい」など、自分のライフスタイルに合わせて職場を選べるのが大きなメリットです。

 

特に子育て中の保育士や、家庭との両立を考える人にとっては理想的な働き方といえるでしょう。

 

2.さまざまな施設で経験を積める

派遣だからこそ、いろいろな園に行って働くことができます。

 

認可保育園、小規模保育園、企業内保育所など、施設ごとの特徴を実際に体験しながら、自分に合った保育スタイルを見つけられるのは、キャリアにおいても貴重な経験となります。

 

3.人間関係のストレスが少なめ

正職員として長く同じ園に勤めると、どうしても職場の人間関係が重くのしかかってくる場合もあります。

 

一方、派遣の場合は業務内容が明確に定められており、責任範囲も限定されているため、余計なストレスを感じにくい傾向にあります。

 

4.ブランク明けでも働きやすい

一度保育の現場を離れていた方が、リハビリ的に短時間勤務から復帰できるのも、派遣保育士の良さです。

 

「いきなりフルタイムで責任ある仕事は不安……」という方も、無理のないスタートが切れます。

 

 

 

  派遣保育士のデメリット

 

1.雇用の安定性に欠ける

最大のデメリットは「契約期間の不安定さ」です。

 

派遣契約は基本的に数ヶ月単位での更新となるため、次の職場がすぐに見つからない可能性もあります。

 

安定した収入を求める方には、少し不安があるかもしれません。

 

2.ボーナスや福利厚生が弱い

派遣社員には、正職員のような賞与(ボーナス)や福利厚生が用意されていない場合も多くあります。

 

交通費の支給や有給休暇の扱いなども、派遣会社の条件によって異なります。条件面は事前にしっかり確認することが重要です。

 

3.キャリアアップの機会が少ない

園によっては、派遣保育士にリーダー業務や担任業務を任せない方針を取ることがあります。

 

そのため、キャリアアップを目指したい方にとっては、やや物足りなさを感じる可能性もあります。

 

4.園の雰囲気に馴染みにくいことも

期間限定での勤務となるため、職員間の信頼関係や園の文化に深く馴染むのが難しいと感じる方もいます。

 

長く勤めたい園に出会えた場合には、直接雇用に切り替えてもらう交渉ができる場合もあります。

 

 

  どんな人に向いている働き方?

 

派遣保育士は、次のような方に特におすすめです。

  • ライフスタイルに合わせて働きたい方

  • 保育士資格を活かして少しずつ復帰したい方

  • 多様な現場を経験しながら、自分に合う保育を見つけたい方

  • 職場の人間関係や責任に過度な負担を感じたくない方

一方で、安定した収入や福利厚生、昇進を望む方には、正職員としての勤務のほうが合っている可能性があります。

 

 

  保育士として働くためには「資格」が必要です

 

派遣であっても、保育士として働くには国家資格である「保育士資格」が必要です。

 

保育士不足が叫ばれる今、どの園でも「即戦力の保育士」が求められています。

 

派遣という働き方も、しっかりとした知識と実力があってこそ、信頼され、やりがいを持って働くことができます。

 

 

  保育士を目指すなら横浜高等教育専門学校で学ぼう

 

保育士としての基礎から応用、実習や現場体験まで、手厚くサポートしてくれる学校が「横浜高等教育専門学校」です。

 

ヨコセンでは、実際の現場で即戦力として活躍できるよう、保育理論だけでなく、実践的なカリキュラムを重視しています。

 

また、保育士資格と幼稚園教諭免許のW取得が可能である点も、大きな魅力のひとつ。

 

卒業後の選択肢が広がることで、自分に合った働き方や進路を見つけることができます。

 

社会人経験のある方、子育て中の方、これから保育の道を目指す高校生など、さまざまな背景を持った学生が学んでいるのもヨコセンの特徴です。

 

アットホームな雰囲気の中で、自分らしく学び、成長することができます。

 

 

  自分らしい働き方を見つけるために

 

保育士の働き方は、一つではありません。正職員、パート、そして派遣と、多様なスタイルがあります。

 

大切なのは、自分にとって無理のない働き方を選ぶこと。そして、その働き方を選べるだけの「資格」と「実力」を持つことです。

 

派遣保育士には、自由な働き方と引き換えに、安定性や福利厚生の面で課題もあります。

 

しかし、その働き方が自分の人生にフィットするなら、それは立派な選択肢のひとつです。

 

 

これから保育士を目指す方、もう一度保育の道に戻りたい方、まずは資格取得からスタートしませんか? 横浜高等教育専門学校では、あなたの夢を全力でサポートします。