子育て中の大きな悩みの一つ、「トイレトレーニング」

 

 

    
「いつから始めるのがいいの?」
 

「保育園ではどうしてるの?」

 

「うちの子、全然進まない…」

 

 

など、不安や疑問を感じている保護者の方は多いのではないでしょうか。

 

保育園では、子どもの成長に合わせて、家庭と連携しながら丁寧にトイトレ(トイレトレーニング)を進めています。

 


また、保育士を目指す学生にとっても、排泄の援助は大切な保育実践のひとつです。

 

今回は、保育現場でのトイトレの取り組みや進め方の目安、そして家庭と園がうまく連携していくためのポイントをご紹介します。

 

 

  トイトレっていつから始めるのがいいの?

 

結論から言うと、「◯歳からスタートが正解!」という明確な答えはありません

 

なぜなら、トイレトレーニングは「年齢」ではなく「子どもの発達」に合わせて進めるものだからです。


以下のようなサインが見られたら、始める目安の一つになります。

  • おしっこの間隔が2時間以上あくようになってきた

  • おむつが濡れている・濡れていないがわかるようになってきた

  • トイレやおまるに興味を持ち始めた

  • 「ちっち」「うんち」などの言葉で伝えられるようになった

  • 自分でズボンやパンツを脱ごうとする様子が見られる

このような発達のサインがそろってきたら、トイトレのスタート時期といえるでしょう。


平均的には、2歳〜2歳半頃から始める子が多いですが、焦る必要はありません。

 

子ども一人ひとりのペースを大切にすることが何よりも大事です。

 

  保育園でのトイトレの進め方

 

保育園では、集団生活の中でも一人ひとりの排泄リズムや発達を観察しながら、トイトレを進めていきます。

 

ここでは、実際に保育園で行われている取り組みをご紹介します。

 

① おまるや補助便座で「トイレに座る」習慣づくり

まずは「排泄=トイレで行う」という感覚を身につけることがスタートです。


1歳児クラスなどでは、おまるや補助便座を使って、排泄の前後でトイレに座る習慣を身につけていきます。

 

おしっこが出ても出なくてもOK。


「座ってみること」が目的なので、遊びの延長で気軽にチャレンジできるように、保育者の声かけや環境づくりが工夫されています。

 

② 排泄のタイミングを一緒に見守る

子どもによって、排泄の間隔やタイミングは異なります。


保育士は、その子の生活リズムを観察しながら、次のような時間に誘導します。

  • 食後やおやつの後

  • 起床後(午睡明け)

  • 外遊びの前後

  • おむつが濡れていないかチェックするタイミング

大切なのは、「行きなさい」ではなく「一緒に行こう」と、子どもが安心してトイレに向かえるようにすることです。

 

③ 成功を「いっぱい褒めて」自信につなげる

排泄が成功したときには、「えらかったね!」「気持ちよかったね!」と、子どもの達成感をしっかり受け止めます。

 

その体験が、次もがんばろうという意欲につながっていきます。

 

一方で、失敗したときは怒らないことが鉄則。


「大丈夫だよ」「また行こうね」と受け止めて、安心できる関係づくりが、トイトレ成功への近道です。

 

  トイトレ成功のカギは「家庭との連携」

 

保育園でトイトレが順調に進んでも、家庭との関わりがうまくいっていないと、子どもが混乱してしまうこともあります。


園と家庭が同じ方向を向くために、次のようなポイントが大切です。

 

① 双方向の情報共有を大切に

連絡帳や送迎時の声かけを通じて、次のような情報をしっかり共有します。

  • 家での排泄状況(おむつの有無、タイミング、失敗の有無)

  • 子どもの様子や気分の変化

  • 新しく始めたこと(パンツデビューなど)

「園ではこんな風にがんばってます」「今日はおしっこ成功しましたよ!」など、小さな成功体験も丁寧に伝えることで、保護者の安心感にもつながります。

 

② 無理せず、その子のペースを尊重する

家庭ではきょうだいがいたり、外出の予定があったりして、トイトレに集中できないこともあります。

 

そんなときは、「じゃあ、今週はおうちではおむつでOKにしましょう」など、柔軟に対応することも必要です。


一番大切なのは、子どもが「トイレ=いやなもの」にならないこと。

 

無理なく、楽しく、成功体験を積み重ねられるように、園と家庭で協力し合うことが成功へのポイントです。

 

 

  保育者を目指すあなたへ:排泄援助は「心を育てる保育」です

 

トイレトレーニングは、ただおむつを外すための行動ではありません。


「自分でできた!」という小さな成功を重ねることで、子どもの自己肯定感を育てる大切な経験です。

 

保育士は、子どもたちの排泄を「ただ手伝う」のではなく、生活リズムや発達段階に寄り添いながら、子どもが主体的に育っていけるように導いていく存在です。

 

だからこそ、トイトレは保育者としての力が試される場面でもあります。

 


子どもに寄り添い、保護者と丁寧に連携をとりながら、その子に合った支援を考える力が求められるのです。

 

  保育者としての力を身につけるなら、横浜高等教育専門学校で

 

横浜高等教育専門学校は、保育士資格と幼稚園教諭免許の両方が2年間で取得できる保育者養成校です。

 

 

ヨコセンでは、排泄援助や生活習慣の自立支援など、子どもの発達に即した保育実践を重視しています。


模擬保育や現場実習を通じて、子ども一人ひとりに合った援助方法を体験的に学ぶことができます。

 

また、ヨコセンは少人数クラス制で、一人ひとりを丁寧にサポート。

 


「トイトレって難しそう」「子どもと関わるのが初めてで不安」という方でも、基礎からしっかり学べる環境が整っています。

 

子どもたちの生活に寄り添い、日々の成長を支える保育士という仕事。


その第一歩を、ぜひヨコセンで踏み出してみませんか?

 

 

  まとめ

 

トイトレは、子どもの「自立への第一歩」といえる大切なプロセスです。


保育園では、子どもの発達に合わせて、遊びや生活の中で無理なく進めていく工夫がたくさんあります。

 

その中で最も大切なのは、「子どもに寄り添い、できた!という気持ちを育てること」。

 


 

そして、園と家庭が力を合わせて、一人ひとりのペースを大切に進めていくことが、トイトレ成功のカギです。

 

保育の現場では、こうした丁寧な援助の積み重ねが、子どもたちの心と体の成長を支えています。


これから保育士を目指すあなたも、ぜひその一歩を「横浜高等教育専門学校」でスタートさせてください。

 

あなたのやさしさと想いが、未来の子どもたちを支える力になります。