夕殿下珠簾
流蛍飛復息



夕方の宮殿では、玉で作ったすだれが降ろされ、蛍が飛んでは止まってを繰り返している。





続きがあります。


長夜縫羅衣
思君此何極


長い夜に私はうすきぬを縫っている。
あなたを思い焦がれる気持ちは、終わるときが来るのだろうか。



宮殿で1人過ごす女性と蛍が弱々しく飛ぶ様子を合わせることで、女性の儚さを表現しています。

蛍の儚さ
女性の憂い
男への思い
を静かな夜の中に描き出している。
 
漢詩ってすごい。

これだけ短い文の中に奥深い情景や感情を表現するというのがおもしろいですね。