毎朝自家焙煎した珈琲豆を淹れて飲んでいます
勉強のために、美味しいと言われる珈琲店に行くのですが、
「バイパス」している美味しいコーヒーショップがあります。
コーヒーでいうバイパスとは、お湯で薄めること(加水)。
我が家はハリオV60を使用しています。
コーヒードリップを使用すると最後の3投目くらいになると雑味が出ます。
その雑味を使わずに、1投目、2投目の抽出液のみ使い、
3投目は別に寄せておきます。
A:3投目の代わりにお湯を足す
B:3投目をそのまま使う
雑味が多いと言われる3投目にどのような味が秘められているのでしょうか。
この2つの抽出方法で味がどのように変わるかを実験しました。
パターンは全部で4種類。同じ条件を浅煎り深煎りで試します。
①浅煎り 3投目を使わずお湯で薄める(バイパス)
②浅煎り 3投目を使う(通常の味)
③深煎り 3投目を使わずお湯で薄める(バイパス)
④深煎り 3投目を使う(通常の味)
10g で 150ml 93℃ 挽き目6(我が家のグラインダーFERROW Gen2でちょうど中間の挽き具合)
図にすると、こんなマトリックスができます。
これを浅煎り深煎り2種類で考察します。
①浅煎りのバイパスは
飲み口がとてもスッキリしていて、良い味が出ています。
時間を置くと、ぬるくなってきたら水っぽくなりました。
②浅煎り通常は
ネガティブ(雑味)が感じられ、濁っている感が①より多いです。
時間をおいてぬるくなるごとに、珈琲本来の美味しさやフレーバーが出てきました。
カッピングスプーンで味見します🥄
③深煎りバイパスは
普段は深煎りが飲めないわたしでも飲みやすかったです。
ぬるくなっても飲みやすく、フレーバーが分かりますが、水っぽさが出てきます。
④深煎り通常は
苦い。
ぬるくなっても苦い。ただ苦い。
(すいません、深煎りの珈琲に慣れていないもので・・)
以上の結果から、
・浅煎りにしないと豆本来のディテール(味の詳細、細かさ)は出ない
・バイパスすると1口目はフレーバーはあるが、
後味や冷めてからの余韻は3投目まで淹れた方が分かりやすい
・加水の量の調整が難しい
というわけで、今後もわたしたちは今まで通り
「最後まで抽出する」方法でドリップすることに結論付けることができました。
わたしたちがよく行く珈琲店のマスターも研究に研究を重ねて
バイパスの量を調整していると言っていました。
「この人が言っているからこれが正解」
「このやり方が正しい」
コーヒーの世界には(どの世界もそうですが)正解はない、が正解です。
所詮は人が善し悪しを決めている娯楽の一部。
色々試してみて、自分たちが美味しいと思える味が正解なのです。
どこのお店も、自分のやり方に誇りを持って美味しい1杯を提供してくれます。
わたしは今まで飲んだ珈琲のドリップ方法や味の変化などをすべて記録しています。
主人の焙煎豆のログもすべて記録しています。
そして、訪れたお店を記録しているコーヒーノートももうすぐ1冊終わります。
これからも美味しいコーヒーを求めて、日々研究を重ねたいと思います