日本の神道と所有意識 | つばき

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日本には森羅万象を神とする「神道」があります。

 

特定の誰かや何かを教祖として崇めるわけでもなく

経典もなく、戒律もない。悟りもない。

 

自然とともに、自然を崇拝して生きてきました。

 

古来から日本人は自然に感謝を捧げることで

エネルギーを頂き、自らを浄化してきました。




 

縄文時代、日本人は自然も土地も

誰のものではなく、みんなのものとして感謝して暮らしていました。

土地というものは地球そのものであって、自分たちのものは何1つない。

アニミズム思考、非所有の考え方でした。

 

 

弥生時代以降、

渡来してきたものたちに次々と土地を奪われ

「所有」という概念を持ち、支配していきました。

 

渡来人:「この土地は誰のものだ?」

日本人:「誰のものでもありません」

渡来人:「では私たちがこの土地を貰うこととする」

 

「みんなのもの」から「誰かのもの」へ

土地も、ものも、人ですらも。

 

 

権力者は人々を追い出し、山へ島へ北へ南へと

追われ、迫害されて今に至っています。

 

迫害を受けた人々は、本当はこの国に古くから住みついていた

ネイティブジャパニーズであり、平和主義、自然崇拝の人々でありました。

 

 

 

余談ですが、

日本は世界最古の国であり(2600年の歴史)

世界最古の土器が青森から(16,500年前)

世界最古の釣り針が沖縄から(23,000年前)

世界最古の漆器が北海道から(9,000年前)

それぞれ出土されています。日本はすごいですね。

 

 

そして「宗教」というものが現れて

人々の心やルールを縛っていきました。

人の作った絵や偶像を崇拝する今の形に変わってきました。

 

仏像や絵に書いたものを拝めば救われる。

建物を立てて、そこに神様をあるものとする。

お墓を立てて、そこに亡くなった方がいるとする。

お金を払えば、願いをかなえてくれるとする。

 

お金も、所有の代表格です。

 

 

縄文時代には、人々は亡くなってからも

生きている人の「近親霊」となり、守護してくれたそうです。

その意識を縄文人たちは普通に持っていました。

今は、近親霊の数が少なくなってきているそうです。

 

亡くなった方々は「お盆、お彼岸しか戻ってはいけない」

と生前に刷り込まれているからだそうです。

 

なので、生きている私たちが、故人に話しかけてあげて

「見守ってください」と伝えれば、そばにいてくれるようになるそうです。

 

 

私たちの身体自体も、私たちのものではなく、

地球から借りている「借り物」です。

 

宇宙や太陽、月、星々、自然が本来の神であり、

自然と肉体に感謝しながら生きていくのが本来の在るべき姿。

 

その考えがDNAに染み付いている日本人。

八百万の神を大切にしている「神道」の教え。

 

 

時間はかかるかもしれませんが、所有概念から解放されて、
これからは偶像崇拝ではなく、初心に返り

自分の身体、地球、動植物、ご先祖様・・

目に見えるもの、目に見えないもの、全ての存在に感謝し、

命を育んでくれている自然を敬うという考えが広がれば良いですね。