歴史の授業で何度も聞いた「玉虫厨子(たまむしのずし)」
現代によみがえらせようと「復刻版」と
玉虫の羽を贅沢に使った「平成版」が作製され、
「平成版」が、岡山市の林原美術館で公開されています。
授業で習った時に抱いていたのは、キラキラ
なイメージ。
実際は、漆黒の中に映える、
七色に変わるグリーンからブルー、パープルのグラデーションが
なんとも「品」のある輝きを放っていました 
こういう展示で欠かせないのが、
解説コーナー。
今回は「蘇る玉虫厨子」というタイトルのDVDが上映され、
製作者の思いや、
昔ながらの伝統を受け継ぐ職人さんたちが、
悩みながら、試行錯誤しながら、
守るべくは守り、
挑戦すべきは新しい技術にもチャレンジして作りあげる過程が記録されていて、
これを見てもう一度「厨子」を眺めると
細部にいたるこだわりが伝わってきて、
さらに深く「玉虫厨子」を知ることができます。
そのDVDに彩りを添えているのが、
ナビゲーターを務める 三国連太郎 さん。
岡山で釣りバカ日誌
のロケの方言指導をさせていただた際に、
待ち時間でご一緒させていただいたのですが、
根っからの 紳士
でした![]()
戦争当時岡山にいらっしゃった苦労話も、淡々とされ、
初対面の私にも心の扉を開いてくださる懐の広さ。
お年を召してなおレディファーストをさりげなく、スマートに実践できる
男前なふるまい。
「品」 を持っていらっしゃる方でした。
ナレーションも単に原稿を読むのとは違って、
復元の過程を ともに取材していらっしゃるから、
思い入れのあるコメント、テンポ、強弱・・・
時には熱く語られるのに、
決して「品」は崩されません。
身についているものだからなのでしょうね。
玉虫厨子も男も 「品」が大切です。
三国さん、またまた惚れなおしましたわ~~![]()
![]()

