正直、オヤジが空手道に対して、とても前向きに好意的に思えるようになった


のは、つい最近の事です。 


 りょうが空手を始めるときも、『 まー チビッ子なので少々やらせる


分には問題ないのかな!』 と 思っていた程度です。 だから、習い始めて


から半年ぐらいは、オヤジはまったく練習を見た事もありませんでした。


 オヤジの卒業した学校は、伝統、フルコンタクトでともに世界チャンピオンを輩出


した学校です。


 ちなみに伝統の世界一の方は、先輩ですが、フルコンの方は同級生です。


 (正確に言うと年上ですけど)、


 伝統は体育会ですがフルコンはあくまで個人活動です。


 (今はどうかわかりませんが?)  


 フルコンの方は授業では、まったく目立たず、何か違う世界の人の様でした。


 大きな大会の一週間位前には、ほとんど関係者以外とは誰とも合わず、自分の


世界に入り、士気を高めていたようです。 ただ恐ろしく近寄りがたかった人です。


 おそらく、そのようなオヤジの勝手なイメージがあり、良く思っていなかったのだと


思います。 


 今思うと、近寄りがたかったけど、とても良い人だったのは、


間違いありません。 しかし、それから20年位の間、空手道に対して良い


イメージはありませんでした( と 言うより、身近に接する機会がありませんでした。)



 ところが、りょうの稽古を何かのきっかけで、見に行ったとき、今教わっている


先生の指導を見て、そこから何かオヤジの中で空手道に対するイメージが


変わって行きました。 先生が世界一であっても、日本一であっても、その事は、


オヤジにとって大きな重要な事ではなく、



 情熱を持って本気で接してくれているかどうか!



 そこなんです。

  


 ここの部分に接した時に、空手道のオヤジの考えが、変化しました。 


 暫くして、時間のある限り、りょうを稽古に送り迎えするようになりました。


 なにか良く分からないけど、りょうの為に絶対に良いと思ったのだと思います。


 良い師匠に一生のうちで出会えることは、早々ある事ではないと思います。


 たぶん、りょうにとって、そんな先生に巡り合ったのだと思います。


 空手、 、  、 この『 道 』って きっと 奥が深く、


素晴らしいものだと思います。



 いい年こいたオッサンが 今さらながら思う事です。 


 あー、、、 


 りょうが羨ましい!


 こんなに素晴らしい 『 道 』 を 歩いているのだから!




 ガンバレ、りょう!


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