10月27日(木)は父の手術でした
すい臓癌は本当に恐ろしい癌です。
すい臓は臓器の奥にあるので,中の様子が分かり
にくく,本人も痛みなど特に初期の段階では出ない
らしいので,医療機関などで検査をして,すい臓癌
と宣告された時には,癌の進行は大分進んでいる
ことが多いそうです。
癌の進行具合の値を「ステージ」という表記で表すのですが,
その範囲はⅠ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳまであります。
そして,そのステージの最終段階である
「ステージⅣ」の進行になって,やっと発見されることが
ほとんどだということなのです。
父もステージⅣでした。
ただ,ステージⅣでも
a と b という段階があり,
aであれば,辛うじて手術ができます。
bはできません。
統計的にいうと,すい癌のステージⅣ
では aが20% bが80%位
の比率で発見されるそうです。
父はaでした。
それで手術に望めたのですが,
結果的に予定の9時間を上回り
手術時間は 14時間かかりました。
朝9時に手術室に入り,
終わったのが大体夜の11時近く。。
お医者さん曰く,手術はとても難しい
もので,
すい臓の形がおかしくなっていて,
がんが思ったより進行していて。
本当は すい臓一部摘出でしたが
全摘出となりました。
たちの悪い癌だったので,再発の可能性が高く,
再発したら余命は1年(1年半・・・)。
ということでした。。。
一瞬頭が真っ白になりましたが,
母が急に 喉がカラカラになったらしく,
咳をしはじめ水を頻繁に飲み,少し様子が変になりました。
だからこういう時は 私がしっかりしなくてはと思い,
改めて家族を守るため強くならなければならないんだと
感じました。
夜の11時半頃 ICUで父と会うことができました。
父の意識ははっきりしており,母と私の言う言葉をはっきりと
聞くことができ,しっかりうなずいてくれました。
その父を見て,生きる希望を捨てていない父がいる限り
私も余命とかそんなことより,生きている間
父といる時間を一緒にめいっぱい生きようと誓いました。
めそめそなんかしてられない。
この今からの時間は,神様が与えてくれた時間なんだと
そんな風に考えました。
父は結果がどうであっても,自分が今どういう状況なのか
聞きたいと言っています。
もう少し元気になったらお医者さんから直接お話をします
と言われました。
お医者さんも父は賢い人だと思うので,話はきちんと受け入れ
てもらえると思う。だからきちんと話しますと言っていました。
はい・・・信用してますよ,お医者様。。。
これからも父のこと,よろしくお願いいたします。
そして,腹が減っては戦はできぬ・・・
しっかり食べてよく寝て・・・
健康ってありがたいなあって。。。
27日のお昼はパンだったのですが,
ここの病院は大学附属なので
こんなパンが売ってましたよ。
味は餡とクリームの二種類。
私は別のパンを食べましたが,
食べた人が言うには,とても美味しかったそうです。
さすが!名前を入れるだけはあるねえ。