あるあるに続き、何や朝日新聞とか山梨日日新聞とか新潟日報とかで
人様の書いた記事をコピペして出版するというとんでもない馬鹿が

散見されておりますが


毎日新聞のこれはちょっと痛かった。取材したICレコーダーを

第三者に渡して、それがネットに流れちゃったというコレデス。


http://www.mainichi.co.jp/information/news/20070313-001439.html



問題が問題だけに、ぜひとも本題の「政治家の国会質問についての非社会勢力

からの圧力」についての

追求記事を書いてほしいんだが、なんか違うところで足をすくわれちゃった

感じがしますねえ。

確かに、「糸川さん、どーでもいいことでヒヨラないで、

一緒に戦いましょうよ」と私なんか言いたくなるんだけど


悲しいかな、強制はできないだろう。

んで、一線を越えてしまった心情はなんとなくわかる。


ただね


記者がしていいことと悪いことなんて

個々人の記者の中でぜんぜん意識の強弱も違うだろう。

倫理憲章をしっかり守っていたら取材なんて出来ない。

そもそも記者の基本の夜討ち朝駆けだって、

私有地の無断立ち入りですわ。

実際よく警察に通報されているし。


そして基本的に記者は個人事業者だ。少なくとも私はそう思う。

新聞社は多少、チームワーク面で雑誌と違うことがあるかも

しれないけど。


個々人のネタ元との関係のあり方を

100%把握しているデスクなんて皆無である。


ぎりぎりのところで踏みとどまるか否か

そもそもどこで踏みとどまるべきなのか、その線はどこなのか

って

結構危うい前提の上にあるような気がしてならない。


ただでさえ、特ダネ抜いた抜かれたで、はっきり言えば

給料にも処遇にも差が付いちゃう世の中ですよ。記者稼業って。

途中まで自社独自ネタでも、

ほかの媒体がかぎ付けて先に書いちゃえば

ひどいときには左遷されちゃう人だっている。



自分の記事を世に出すことで、少しでも世の中を良くしたい。

読者に、わざわざ時間とお金を割いて自分の記事を読んでくれた

だけの価値を提供したい。

今まで知らなかった情報を盛り込んで「へー」と思ってもらいたい。

大それたことじゃなくてもいい、ほんのちょっと役に立てたら。


駄文を垂れ流すワタクシごとき若輩者でも

そんな野望はこっそり持ちつつ仕事してます。


毎日の彼もそうだろう。

そのために手段を間違えた。

本当に、自分の意図どおりに協力してくれる人と

そうでない人の見極めを誤った。


取材の努力を怠って人の記事をパクった

朝日、山梨日日、新潟日報とかの不祥事とは

ちょっと次元が違う不祥事である。これは。


私がこの毎日記者だったら、どうしていたんだろう。。

真相究明と、その先にある理想のために

手段の誤りに一瞬目をつぶるだろうか。


それとも、手段の誤りはあくまで許さず

真相究明の先に踏み込むことはやめるのだろうか。


養わなければならない家族の存在や

部署内にある、実績を上げることへの無言のプレッシャー。

さらに、毎日って給料も相当安いらしいし。


私なら、どうしただろうか。

答えは出ないまま、きょうもしこしこと原稿を書いてます。