まずは「フツー」にマスコミを受験しよう、ということにしました。
最近の大学には学内に「マスコミ受験セミナー」
なるものがあります。
いまは専門学校とか、学内でもマスコミ受験コース
なんてものを設けているところもありますね。
しかし、私が色々あたりを付けて参加したところは、
ほとんど役立たずであった。(-_-メ
万が一ここに大手マスコミ受験を考えている
方々がいらしたら、是非お伝えしたいのが
あたかも大学受験を彷彿とさせるようなこの手の
「セミナー」は受けてもあまり役に立ちませんぜ。ということ。
まず、学内のものは、その年マスコミに内定を取った
先輩方を講師として、エントリーシートの書き方とか
面接での自己PR(うわー、この言葉久々に聞くが、いやな感じ 笑)
のやり方などを指南するものでした。
その中で「マスコミを受けるんだから、なにか“特異”な体験を
しなければならない」という押し付けのもと、
日本一周旅行とか、東京大阪間歩くとか、青年の船に乗るとか
自分の経歴を嬉々として披露する、そのアピール方法
について伝授するといったものでした。あるいは、卒業までに
そういった人がやったこと無い経験を積むように推奨したりとか。
このセミナーで修善寺のペンションを貸し切りにして、温泉も入らずに合宿まで
やった覚えもあるが・・。
だけど、考えてみてくださいよ。
記者に必要なのって
「面白い話、知られていない話=ニュース」
「ニュースになるような、面白いことをやった人=キーパーソン」
を探してきて、その話を伝える商売じゃないですか。
となると、実は必要とされる素養とは、
人付き合いとか気配りのよさとか人付き合いの
よさとか、とっさの事態に対応するための瞬発力とか行動力とか、
あるいは、不正を暴きだすための正義心や、
世の中をより良くするために、知られていない
悲劇や情報を世に出したい、という公共心や、
あるいは物事を正面だけではなく裏や斜めから観察、分析して
面白い切り口を探すための分析力なんですよ。結局のところ。
自分自身がニュースになってどうする
まあ、私自身後述しますが新卒時は大手をことごとく
すべっているため、あまりえらそうなことは言えないんですが
そんなびっくり人間大賞に出れるような人でなくても、
この仕事はできるんですよ。大丈夫ですって。
というか、むしろ一般常識や社会倫理をしっかり持っている人で
なければ、こういった一種権力を持ったかに錯覚してしまう職業に
就職するのは危険といえましょう。
記事の盗作とか捏造とか、あるいは未成年売春とかセクハラとか
同業者で犯罪者として検挙される人は相次いでおりますね。
さらに、報道被害とかマスコミスクラムとか、報道に名を借りた
暴力も相次ぎ伝えられておりますね。
常識人の視点というのが実は一番マスコミに必要
なんですが、入り口の試験がもし仮にびっくり人間だけを
収集しているのであれば、この負の連鎖は止まらないのでは、
とも思うのですがねー。
話がそれました。
ともかく、皆さんご存知の朝日、毎日、読売、日経などの
新聞と、さらに地方紙、テレビ、雑誌、出版社などなど
片っ端からエントリーシートを出したわけです。
しかし、そうは問屋がおろさないよーで。
やはり狭き門の噂はほんとうだった。
つづきます。