日韓議員親善サッカーが、靖国問題で中止になったらしい。  へーこんなことやってるんだ。

まあどうでもいいけどね。


しかし最近、韓国の政治家やマスコミが言っていることと

私が知っている韓国の姿のギャップが大きくて困惑することが増えた。


仕事柄、韓国はかなりしょっちゅう行く外国の一つでもあり

その中で仲良くなった人もたくさんできたのだが

私の知る韓国人は一人残らず、非常に情が厚い親切な人ばかりである。


韓国出身で、いまは日本で事業を営むAさんもそのひとり。

取材でインタビューしたのがそもそもの出会いだったのだが

その後、韓国にまつわるありとあらゆる相談に乗ってくれる。

もともと専門のコンピューター系の取材の相談はもとより、

日本のマスコミはなかなかアクセスしずらい政府系の要人の

インタビューをセットしてくれたり、韓国の学校の取材のアレンジを

やってもらったり、宴席でのマナー解説を雑誌に書いてくれたり。


つい先日は、友人の職場の社員旅行のガイド探しまで引き受け、

「適当な現地の旅行代理店を紹介してくれるだけでいいですよ」

と念押ししたにもかかわらず、自分の親戚で元ガイドをやっていた

人まで動員してくれた。なんと、日本の旅行代理店のオプショナル

ツアーの4分の1以下の価格でやってくれるらしい。


「韓国を好きになってくれる人が増えるのであれば、なんでもしますよ」

とAさんは言う。ほんとに、この人はハラの中でとんでもない悪だくみを

しているのでは??と思わず疑ってしまうくらい、いい人なのだ。


Aさんだけではない。取材のとき現地でお世話になった人も

韓国に行くと動けなくなるくらいご馳走してくれる。

時間の都合で会えなかったことを事後にわびると、本気で怒る。

「久しぶりで、会いたかったのに。いっしょにご飯に行きたかったのに」と。


巷で話題になっているはずの竹島問題とかもAさんは

「昔の(韓国の)大統領で『そんなにあの島が日韓両国に問題を引き起こすのだったら、

ダイナマイトで爆破しちゃったらどうでしょう?』と言った人がいたけど、

いいこというよね~。資源が出るわけでもないし。

騒いでるのは政治家だけですよ。日本でビジネスを

やってる僕にとってはメイワク」などという。


思うに、日本と個人的なつながりを持つか否かで

韓国人の日本に持つ印象ってかなり変わるようである。


北風と太陽の童話ではないけれど、もっとソフトにお互いの

ことを学びあうことから始められないものなのだろうか。


相手を糾弾しあうだけではなにも話は前に進まなかろう。


韓国の若者をとりあえず、靖国神社の「みたままつり」とかに

招待してみるとか。

花見に連れて行ったり、京都や奈良に連れて行ったり。

戦争の歴史も、頭の固い老人ではなく、若手の研究者に

共同で研究させたらよかろう。


共同で何かをできる素地は韓国と日本には多い気がするのだが

ものすごい次元の低い摩擦が、その将来の可能性まで摘んでいるのは

なんだかとてもやりきれないことである。