東京大茶会の会場、江戸東京たてもの園へ行ってきました

お茶会の会場となったのは、明治~昭和の政治家、第20代内閣総理大臣の高橋是清邸です。 お茶会の記事はこちら

 

高橋是清邸です。 1階からお庭をのぞいたところ 模様のはいったすりガラスがレトロさをかもしだしています。

 

かなり大きなお邸。 廊下も広々として、人が二人すれ違うことができるほど。

 

こちらは2階。 高橋是清が寝室・書斎として使用していた和室です。10畳と8畳の続きになっています。 上の画像は8畳間です。

高橋是清は、昭和26年2月26日の早朝、この寝室で寝ていたところを青年将校らにより暗殺されました。 2・26事件です。 享年83才。 

近所に住んでいるお爺さんが、2.26事件のことを教えてくれました。現在80代のその方は当時、小学生だったのですが、2.26事件当日のことをよく覚えているとおっしゃっていました。その日はヒザまでくるような大雪が降っていて、大人たちがみな、今までみたことがないような深刻な顔をして、ばたばたと人の出入りも多く、小学生ながらとても不安に思ったそうです。雪の積もるのをみると、今でも2・26事件当日を思い出す、と。

 

高橋是清邸、8畳間の床の間のお軸。 不忘無 是清書 とあります。

「無を忘れず」、 地位も名もなく、なにもなかった無名の頃の自分、あの頃の自分を忘れまい、という戒めの言葉…。

市民から「だるまさん」と呼ばれ、親しまれていた総理大臣、高橋是清。亡くなってから数十年もたつのに、お軸ひとつの拝見で、その方の深い人間性が手に取るようにありありと感じられました。 2・26事件がなかったら、日本はどう変わっていたのでしょうね。

 

この後、野点コーナーへ行きました。

続きます

 

続きはこちら