有楽町の国際フォーラムで行われた  「マイケル・サンデル~民主主義の逆襲」 講演会へいってきました。 定員は5千人で、なんと1万人以上の応募があったそうです。

ハーバード大学教授で、政治哲学者のマイケル・サンデル教授。NHKの番組 「ハーバード白熱教室」 などで有名です。「命に値段はつけられるのか?」など、難題を生徒に投げかけて 議論するといった講義スタイルが大人気。

 

受付に行くと 翻訳機と、表が赤、裏が白のパンフレットを手渡されました。 マイケル教授の問いかけに YESなら赤、NOなら白をみせるといった方法で聴衆が議論に参加できます。

 

第一部は、「すべてをお金で買えるのか?」

最初に 「自分の住んでいる市町村やふるさとの名称を、企業に売ること」は 賛成か否かを質問していました。 会場では、赤か白をあげて意見を表明します。 そのあと 意見を述べたい人をあてて話を聞いた後、その人と反対意見の人を募り、反対論を聞くといったスタイルで会場全体が議論に巻きこまれていきます。 TVでも観ましたが、このスタイルがとってもウケてるのですよね。

「結婚式の祝辞を販売するサイトがあるが、そんな祝辞に感動できるのか?」

「レディー・ガガのコンサートのチケットのダフ屋行為と、医師の診察の権利をお金で売買するダフ屋行為は同じ?」

などなど、思わず身をのりだしてしまう議論が展開されて、会場を全く飽きさせないマイケル教授。

 

第二部は、「これからの日本の話をしよう」

「原発再稼動に反対?」 「電気料金値上げに賛成?」 「大震災のガレキ問題は?」 「震災時、信頼したのは政府かツイッターか?」 などなど、ちょっと答えに詰まる問いをどんどんなげかけていて、会場の熱気もアップしていました。

最後に、マイケル教授。 

「議論すること、主張すること、発言することは大震災後の日本を変える新たなスタートになるのかもしれません。そして、東日本大震災は、日本にとって民主主義的な精神のはじまりになるのかも。さらに議論を継続するべきです。一緒に声を上げていきましょう」

 

マイケル・サンデル教授。 退場されるときに握手してもらいました。

3時間半もの講演時間に、会場を出る頃にはへとへとになりました。 が、話にひきこまれて 結構面白かったです。 大勢の中で自分の意見を表明することって、意外と楽しいことなのかもしれません

講演の詳しい内容はこちらです

 

 

 

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