1950年代~60年代の昔の映画と映画スターが大好きです。
昔の映画スター達はたとえ悪役であっても、そこはかとない上品さと
清潔さがあるような気がします。

イタリアの大女優、ソフィア・ローレンが来日し、映画上映前に舞台
あいさつがあるときいて行ってきました。

しかし彼女はイタリア人だし、泣く子も黙る大女優だし、「気分がのらない」
なんて理由でキャンセルだってありえるかも、と思いながら会場へ。


時間になり、イタリア人のでっぷりしたおじさん(責任者らしい)が
舞台に立ち、申し訳なさそうに話しだしました。 
「ソフィア・ローレンさんは個人的な理由により20分ほど遅れます。
映画は上映しますが、到着しだい中断し、舞台あいさつを始めます。
そのあとまた再開しますのでよろしく」とのことでした。
映画を途中でやめて舞台挨拶だなんて…。さすがはイタリア人

そして20分って言ってたのに40分以上たって映画が中断しました。
ソフィア・ローレンの登場です。







チャコールグレーのキラキラスーツに黒のキラキラピンヒールを履いて
のっしのっしというか、ゆっさゆっさという貫録十分で舞台を歩き、
イタリア人のおじさん二人から手の甲にキスをうけていました
しかし、キスといっても手の甲に口はつけてなかったような…。
あいさつのキスって、そういうものなのか?マネするだけ?








高松宮殿下記念世界文化賞を受賞したため来日し、天皇陛下にも謁見
しましたとスピーチする大女優。
堂々として美しく、76歳だなんて、驚き
首にしていた素敵~なネックレスは、老舗ブランドのダミアーニの
ものだそう。
そして「ソフィア・ローレン」というミニバラをおじさんから贈られ、
大喜びで何回も何回も投げキッスをしながら退場していきました。



そして何事もなかったかのように映画が再開し、終了。
画面がクレジットになったとたん、会場はわーっと拍手でいっぱいに。
イタリア人がいっぱい来ていたみたいです。

会場が明るくなり、さて帰ろうかと席を立つと、またイタリアの方々が
わーっと拍手

みんなソフィア・ローレンに会いに来たのです。
ちゃんと会えてホントによかった。

イタリアを感じた一日でした。