名演奏家による「密やかな演奏会」。
私が勝手にそのように名づけているミニコンサートがあります。
とあるマンションの集会棟で毎月1回開かれているのですが、演奏者は東京G大出身者か、その方々が留学先で一緒だった人などです。
みなさん30代くらいだと思いますが、有名音大の講師をなさっていたり、某交響楽団所属だったり、東京文化会館やサントリーホールなどでリサイタルをされている方々ばかりです。
楽器もピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、トランペット、トロンボーン、サクソフォン、クラリネット、フルート、ファゴット、ハープなど毎回違います。
14時から約1時間半。入場料500円で聴くことができるのです。
集会棟なので反響板などはありませんが、素晴らしい演奏はこちらに伝わります。
それより、そのような場所でも快く引き受けてくださっている演奏家の方々に頭が下がります。
設置してあるピアノもアップライトピアノなのです。
でも、そのピアノは昨日演奏してくださったピアニストの方が300台のピアノの中から試弾して選んでくれたものだそうです。
観客はそのマンションの住人の方が多いですが、私のように誘われて外部からくる人もいます。
発起人の娘さんがクラリネット奏者で、私の友人なのです。
このコンサートでも時々演奏してくださってます。
当初は、自分の同級生などを招いて演奏していたようですが、そのうち先輩などにも広がり拡大していったみたいです。
本当に素晴らしい演奏なんです。
昨日はチェロとピアノのコンサートでした。
チェロの切なくて深い響きが素敵でした。
パラディスの「シシリエンヌ」、サンサーンス「白鳥」など数曲演奏しました。
カザルスの「鳥の歌」も演奏しましたが久しぶりに感動!!
この曲をこんなに素敵に演奏できるなんてさすが・・と思いました。
ピアノ伴奏も素晴らしく室内楽を極めている方は違うと思いまいた。
ピアノソロもあり、ショパンとリストの曲を数曲弾きました。
これまた、私の出すピアノの音と全然違う、笑。
なんて繊細で美しく、七色に変化する音色なの・・・・・とただ感動するばかりでした。
生まれ変わって、もう一度、いちからピアノを勉強しなおしたい、と思うほどの素晴らしい演奏でした。
大きなコンサートホールよりも、小さな集会棟のほうが加工されてない音が聴けるという意味ではよいのかもしれません。
このマンションの住人の方々は、この演奏会の価値に気づいているのでしょうか?
私は、こんなに気軽にハイレベルの演奏を聴ける機会はあまりない・・と思っているので毎月、ひとりで聴きにいっています。
来月はトランペット&トロンボーン&ピアノの演奏です。
また素敵な音との出会いがありますね!
楽しみです。
では、また明日[E:paper]