埼玉県朝霞市のピアノ講師・金田陽子です。



もっと楽にピアノは弾ける… これは本の題名なんです。





↑ 『もっと楽にピアノは弾ける』 永冨 和子 著 (学研)



私の尊敬する先輩ピアノ講師であり、ピアニストであるAさんが、



半年くらい?前に「この本は、やっぱり素晴らしい!」…と言っていたのです。



著者であるピアニストの永冨和子(ながとみ・かずこ)さんは存じ上げていましたが、



この本は読んだことがありませんでした。



約20年前の1996年の出版で、少し古い本です。



絶版なので中古で購入を…と思ったら、定価よりかなり高かったので だいぶ待ちました。



先日、安いものを見つけたので購入。



このようなタイトルの本は 何十冊も読んでいるので、正直なところ期待せずに読んだのですが、



とても良い本でした。



まず、文字が大きくて読みやすい。(私は老眼ではないですが…。)



わかりやすい言葉で書いてある。



初歩的なことから 技術的なことまで広く書いてある。



指導するうえで大切なことが書いてある。



表現が優しい。(偉そうで威圧的な文章の本もある中で、優しさを感じる文章でした。)



ツェルニー(練習曲)は必要ないと考えているようです。



かわりに スカルラッティのソナタを練習するのも良い、と書いてあってちょっと感動しました。



( ご存知ないかたのために…「スカルラッティのソナタ」とは、一曲が短めで、バッハのような曲調の美しい曲です。)



新刊楽譜がたくさん発売されますが、流行に踊らされてはいけない。



そんな感じのことも書かれていました。



5年くらい待てば、新刊楽譜の中で、良い楽譜だけ残ります。



読み終えていませんが、久しぶりに良い本を購入して満足です。




↑ コルトーのピアノメトード(楽譜です。)



この楽譜をもとにして書いているようです。



生徒さんの性格、得意・不得意な部分などを見極めて



それぞれに合った教材、指導をしていくべきです。



私ごとき若輩者が言うのは生意気ですが、



「人」を見て教えていないかたが多いです。



○○才の女の子の生徒さん…のように、な年齢や性別で判断して指導している人が多いです。



「モノ」ではなく「人」なのに、大切なことを見落として教えていませんか?



長い間、そのようなことを考えて指導してきました。



最近は、よりいっそう 個々の特性を見てあげよう…と思って指導しています。



そのせいか、とても神経を使うので疲れます。



教えることは難しいですが…とても楽しいです。



これからも音楽の楽しさを伝えていきたいと思います。




↑ さくらんぼの季節ですね。(大好きです。)



では、また明日[E:paper]