こんにちは。
金田音楽教室の金田です。
毎日3~4時間をピアノ練習にとっていたとします。(もちろん、もっと長時間弾く方がたくさんいます。)
それを半年から1年続けていると、指もよく動くようになるし、楽譜を見るのもラクになり反応が良くなります。
そこで、1日だけどうしてもピアノを弾けない日が出てきたとしても、1日くらいだったらまだ、指は違和感なく動くと思います。
1週間弾くことができないと、少し違和感があり、弾きにくい感じがするかもしれません。
これは、ピアニストではなく、私達ピアノ指導者の話であり、もちろん個人差があるので、これが全て正しいわけではありません。
問題は・・・・、
1ヶ月ピアノを弾かなかったときです。
指がよく動かなくなっている・・・ということはあっても、少し弾いていればもとにもどると思います。
何日でもどるかも個人差があります。
でも、1番コワイのは、
指が動くとかそいうことではなく、ピアノを弾こうという気持ちが薄れてくることです。
ピアノを弾かない生活に慣れてしまい、時間があっても「まあいいか。あとにしよう。」・・と思えてきてしまうことです。
出産してからの私がそうでした。
日々の生活に追われ、弾かないことに慣れてしまった私は、時間があってもピアノの前に座りたくなくなっていました。
でも、やはりピアノを弾きたいと切望する日はやってきます。
その間どれくらいの時間、いえ年月がたったでしょう。
私は1年も空いてしまいました。
復帰しようとピアノに向かったとき、恐ろしいことがおこりました。
ピアノに座った自分の姿勢が傾いている。
イスの高さがしっくりこなかった。
指が思ったように動かなかった。
楽譜が読みにくかった。
スケール(音階)を弾くとすごい違和感があった。
そして次の日、ピアノを弾くのが面倒だと思いました。
友人が言っていたのは、このことかと実感しました。
「1日休むと休みグセがついて、ピアノに戻れなくなるから気をつけて!」
と学生時代から言われていた言葉の意味がようやくわかりました。
そうやって、ピアノから離れてしまう人が多いそうです。
私も危なかった。
まだ危機は脱していません。
時々、子育てや家事に疲れ果て、全て辞めてしまおうと思うことがあります。
でも、まだ引退?するには早すぎます。
もっと弾きたいし、教えたい。
弾きたい曲が山ほどあります。
もう、これは少しずつでもいいからコツコツと進めていくしかありません。
情けないくらい弾けなくなってしまいました。
あの膨大なピアノレパートリーはどうしたの?・・・というくらい弾けません。
弾けるのですが、かなりボロボロといったほうがよいかな。
今は忙し過ぎます。
ピアノが弾きたくて、教えたくて引っ越しまでしたのに、なぜリトミックの勉強なんかに時間をとられているの??
リトミックは、私を育児ストレスから救ってくれた音楽活動です。
でも、ピアノが思うように弾けないんじゃ本末転倒です。
子育て中だから、リトミックは昼間に教えられるから良い・・という理由で教えるのは邪道だと思います。
ピアノの生徒が少ないから、リトミックから教えて、その後ピアノの生徒として教えよう・・というのも気持ちはわかるけど邪道だと思います。
あっちもこっちも同時にできるほど簡単なものではないはずです。
それを、なんとなく両方やろうっていうのは共倒れになる可能性があります。
もちろん、両方をきちんと教えてらっしゃる先生方もたくさんいます。
でも、良い生徒を育てようと心から思うならば、難しいことだと思います。
話がそれてしまいましたが、
そんなわけで、今の私は優先順位を決めたところ、ダントツ1位がピアノでしたから、自分自身、しっかりピアノを弾いて、生徒の曲集も研究し演奏できるようにしておかないといけないと思ったのです。
ちなみに、2位もピアノです(笑)。
そんなのアリ~?・・って思うけど。
リトミックは辞めませんが、私にとって重要であり大切にしているのはピアノです。
で、結論です。
ピアノ指導者が長期間、ピアノを弾かないとどうなるのか?
ピアノ指導者として終わっています。
もう講師演奏など無理でしょう。
中級以上の生徒の指導を苦痛に感じ始めるでしょう。
なんとなく、初級の生徒や自分が子供の頃にやった曲(ブルグミュラーやソナチネなど)は教えられるでしょう。でも、それだけです。
生徒は楽しくレッスンできないかもしれません。
私のブログは、ちょっと辛口ですね!(スミマセン[E:sweat01])
でも、これが現実だと思います。
私も、そこに片足が入り込みそうでした。
ピアノがそんなに弾けなくても教えることは可能です。
でも、それじゃ生徒がつまらないと思います。
先生のピアノを聴きたいはずです。
今からでも間にあいますので、一緒にがんばりましょう。
では、また明日[E:paper]